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C++のstd::stringで文字列を後尾から切り出す

この記事は2019年10月03日に投稿しました。

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目次

  1. はじめに
  2. C++のstd::stringで文字列を後尾から切り出す
  3. おわりに

1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回は業務で使用しているC++のstd::stringで文字列を後尾から切り出す方法についてです。

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2. C++のstd::stringで文字列を後尾から切り出す

C++のstd::stringで文字列を後尾から切り出す関数はありません。
そのため以下のような実装で行います。

実装例

#include "pch.h"
#include <iostream>
#include <string>

/**
 * @brief 文字列を後尾から切り出します。
 *
 * @param [in] str 元の文字列
 * @param [in] pos 元の文字列の後尾からの切り出す開始位置(0起算)
 * @param [in] len 切り出す文字列の長さ
 *                 省略した場合、切り出し開始位置から文字列の末尾まで切り出します。
 *                 pos + 1 < lenの場合も、切り出し開始位置から文字列の末尾まで切り出します。
 */
std::string rsubstr(std::string str, size_t pos, size_t len = std::string::npos)
{
    // 元の文字列の長さを取得します。
    const size_t strlen = str.length();

    // 切り出す文字列の長さが省略された、または切り出し開始位置+1より長い場合
    if ((std::string::npos == len) || ((pos + 1) < len))
    {
        // 切り出す文字列の長さを文字列の末尾までに変更します。
        len = pos + 1;
    }

    // 文字列を切り出します。
    std::string dst = str.substr(strlen - pos - 1, len);
    return dst;
}

int main()
{
    // 元の文字列
    std::string  str = "orange apple banana";
    
    // "apple"を切り出します。
    std::string dst = rsubstr(str, 11, 5);
    std::cout << "[" << dst << "]" << std::endl;

    // "apple banana"を切り出します。
    dst = rsubstr(str, 11);
    std::cout << "[" << dst << "]" << std::endl;
}

実行例

[apple]
[apple banana]

API Reference

std::string

substr関数

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3. おわりに

std::stringに文字列を後尾から切り出す関数は用意されていません。
そのため前回紹介した

www.paveway.info

を使用して、実装する必要があります。

紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。

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