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C#でファイルのモードを指定して開く

この記事は2019年10月04日に投稿しました。 この記事は2019年10月05日に更新しました。

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目次

  1. はじめに
  2. C#でファイルのモードを指定して開く
  3. おわりに

1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回は業務で使用しているC#でファイルのモードを指定して開く方法についてです。

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2. C#でファイルのモードを指定して開く

C#でファイルのモードを指定して開くには、FileStreamクラスの以下のコンストラクタを使用します。

書式

public FileStream(string path, System.IO.FileMode mode);

引数

path
ファイルの相対パス、または絶対パス

mode
ファイルを開く方法、または作成する方法を示すFileMode定数
以下の定数を指定できます。

FileMode定数

定数 内容
Append 6 ファイルが存在する場合はそのファイルを開き、ファイルの末尾をシークします。
存在しない場合は新しいファイルを作成します。
これには Append 許可が必要です。
FileMode.Append は、必ず FileAccess.Write と共に使用します。
ファイルの末尾の前の位置をシークしようとすると、IOException 例外がスローされ、読み取り処理がすべて失敗し、NotSupportedException 例外がスローされます。
Create 2 オペレーティング システムが新しいファイルを作成することを指定します。
ファイルが既に存在する場合は上書きされます。
これには Write 許可が必要です。
FileMode.Create は、ファイルが存在しない場合は CreateNew を使用した要求、ファイルが存在する場合は Truncate を使用した要求と等価です。
ファイルが既に存在していても、隠しファイルの場合は UnauthorizedAccessException 例外がスローされます。
CreateNew 1 オペレーティング システムが新しいファイルを作成することを指定します。
これには Write 許可が必要です。
ファイルが既に存在する場合は IOException 例外がスローされます。
Open 3 オペレーティング システムが既存のファイルを開くことを指定します。
ファイルを開けるかどうかは、FileAccess 列挙体で指定される値によって異なります。
ファイルが存在しない場合は、FileNotFoundException 例外がスローされます。
OpenOrCreate 4 ファイルが存在する場合はオペレーティング システムがそのファイルを開き、存在しない場合は新しいファイルを作成することを指定します。
ファイルを FileAccess.Read で開く場合は Read アクセス許可が必要です。
ファイル アクセスが FileAccess.Write の場合は、Write アクセス許可が必要です。
ファイルを FileAccess.ReadWrite で開く場合は Read と Write の両方のアクセス許可が必要です。
Truncate 5 オペレーティング システムが既存のファイルを開くことを指定します。
ファイルは、開かれると、サイズが 0 バイトになるように切り詰められます。
これには Write 許可が必要です。
FileMode.Truncate を使用して開いたファイルから読み取ろうとすると、ArgumentException 例外が発生します。

API Reference

FileStreamクラス

コンストラクタ

FileMode定数

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3. おわりに

当初StreamReaderを使ってファイルを読み込んでいましたが、ファイルのモードなどを指定してファイル操作する必要が出てきました。
そのためファイルを開く方法について調査しました。
調査したところ、モードの他に、アクセス方法、共有方法なども指定できるようです。
今回はファイルのモードについて紹介します。

紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。

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