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C++/CLIでクラステンプレートを使用する

この記事は2020年10月19日に投稿しました。

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目次

  1. はじめに
  2. C++/CLIでクラステンプレートを使用する
  3. おわりに

1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回は業務で使用しているC++/CLIでクラステンプレートを使用する方法についてです。

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2. C++/CLIでクラステンプレートを使用する

C++/CLIでクラステンプレートを使用するには、以下のように実装します。

実装例

using namespace System;

// クラステンプレートを定義します。
// TはデフォルトString^型とします。
template <typename T = String^>
ref class Sample
{
public:
    // プロパティにテンプレートを適応します。
    property T value;

    // メンバ関数にテンプレートを適応します。
    void Func(T param)
    {
        Console::WriteLine("param=" + param);
    }
};

[STAThreadAttribute]
int main()
{
    // int型でプロパティとメンバ関数を設定します。
    Sample<int>^ sample1 = gcnew Sample<int>();
    sample1->value = 11;
    Console::WriteLine("value=" + sample1->value);
    sample1->Func(22);

    // double型でプロパティとメンバ関数を設定します。
    Sample<double>^ sample2 = gcnew Sample<double>();
    sample2->value = 12.3;
    Console::WriteLine("value=" + sample2->value);
    sample2->Func(23.4);

    // 型を指定しない場合、デフォルトのString^型でプロパティとメンバ関数を設定します。
    Sample<>^ sample3 = gcnew Sample<>();
    sample3->value = "Hello world!";
    Console::WriteLine("value=" + sample3->value);
    sample3->Func("Good morning");

    Console::ReadKey();
    return 0;
}

実行結果

value=11
param=22
value=12.3
param=23.4
value=Hello world!
param=Good morning

Reference

テンプレート

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3. おわりに

前回は

www.paveway.info

関数のみでしたが、今回はクラス全体にテンプレートを適応する場合になります。

紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。

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