C++/CLIで引数を渡してスレッドを実行する

この記事は2020年10月11日に投稿しました。

目次

1. はじめに
2. C++/CLIで引数を渡してスレッドを実行する
3. おわりに

リンク

1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回は業務で使用しているC++/CLIで引数を渡してスレッドを実行する方法についてです。

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2. C++/CLIで引数を渡してスレッドを実行する

C++/CLIで引数を渡してスレッドを実行するには、ParameterizedThreadStartクラスを使用します。

実装例

using namespace System;
using namespace System::Threading;

ref class Worker
{
public:
    /**
    * @brief スレッドを起動します。
    * 
    * @param [in] message スレッドに渡すメッセージ
    */ 
    void StartThread(String^ message)
    {
        ParameterizedThreadStart^ start = gcnew ParameterizedThreadStart(this, &Worker::ShowMessage);
        Thread^ thread = gcnew Thread(start);
        // 引数を渡してスレッドを開始します。
        thread->Start(message);
    }

    /**
    * @brief スレッドで実行されるメソッド
    * 
    * @param [in] parameter スレッドに渡される引数
    */
    void ShowMessage(Object^ parameter)
    {
        // 引数で渡された文字列を表示します。
        String^ message = (String^)parameter;
        Console::WriteLine(message);
    }
};

[STAThreadAttribute]
int main()
{
    // 引数を渡してスレッドを起動します。
    Worker^ worker = gcnew Worker();
    worker->StartThread("Hello world!");

    Console::ReadKey();
    return 0;
}

実行結果

Hello world!

API Reference

ParameterizedThreadStartクラス

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3. おわりに

前回の

www.paveway.info

を調べていて、引数を渡してスレッドを実行する方法を知りました。
今まではクラスにフィールド変数用意してスレッドから参照するようにしていました。

リンク

紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。

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