C++/CLIでメソッド名を指定して実行する

この記事は2020年06月25日に投稿しました。

目次

1. はじめに
2. C++/CLIでメソッド名を指定して実行する
3. おわりに

リンク

1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回は業務で使用しているC++/CLIでメソッド名を指定して実行する方法についてです。

目次へ

2. C++/CLIでメソッド名を指定して実行する/a>

C++/CLIでメソッド名を指定して実行するには、以下のような実装になります。

実装例

main.cpp

using namespace System;
using namespace System::Reflection;

ref class Sample
{
public:
    // 引数、戻り値無しのメソッド

    void Func()
    {
        Console::WriteLine("Hello world!");
    }

    // 引数、戻り値有りのメソッド
    bool FuncParams(int value, String^ word)
    {
        Console::WriteLine(String::Format("{0} {1}", word, value));
        return true;
    }
};

int main()
{
    // 引数、戻り値が無い場合
    Sample^ sample = gcnew Sample();
    Type^ type = sample->GetType();
    MethodInfo^ func = type->GetMethod("Func", BindingFlags::Instance | BindingFlags::Public);
    // メソッドを実行します。
    func->Invoke(sample, nullptr);

    // 引数、戻り値がある場合
    MethodInfo^ funcParams = type->GetMethod("FuncParams", BindingFlags::Instance | BindingFlags::Public);

    // 引数をObject型配列で用意します。
    array<Object^>^ params = gcnew array<Object^> {2020, "Hello world"};
    // メソッドを実行します。
    // 戻り値はObject型なので、適切な型にキャストします。
    bool result = (bool)funcParams->Invoke(sample, params);
    Console::WriteLine(String::Format("result={0}", result));
    
    Console::ReadKey();
    return 0;
}

実行結果

Hello world!
Hello world 2020
result=True

目次へ

3. おわりに

通常はメソッド名を指定して実行する状況はあまりないと思います。
ただうまく使えば設定ファイル等で処理を後から変更可能なアプリなど作れるかもしれません。

リンク

紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。

目次へ

---

私が勤務しているニューラルでは、主に組み込み系ソフトの開発を行っております。
弊社製品のハイブリッドOS [Bi-OS][Bi-OS]は高い技術力を評価されており、特に制御系や通信系を得意としています。
私自身はiOSモバイルアプリやウィンドウズアプリを得意としております。
ソフトウェア開発に関して相談などございましたら、お気軽にご連絡ください。

また一緒に働きたい技術者の方も随時募集中です。
興味がありましたらご連絡ください。

EMAIL : info-nr@newral.co.jp / m-futamata@newral.co.jp
TEL : 042-523-3663
FAX : 042-540-1688

目次へ