この記事は2018年07月27日に投稿しました。 この記事は2018年07月28日に更新しました。
目次
現場のためのSwift4 Swift4.1+Xcode9.3対応
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1. はじめに
こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回はSwiftのGoogleDrive APIでディレクトリを作成してみます。
PWEditorでは、SwiftのGoogleDrive APIを操作するため、
を使用しています。
2. 前提
下記の記事を参考にGoogleDrive APIを使用できる状態にしておいてください。
SwiftでGoogleDrive APIを使用する準備を行う。 - プログラムを書こう!
SwiftのGoogleDrive APIで初期化処理を行う。 - プログラムを書こう!
SwiftのGoogleDrive APIでサインインを行う。 - プログラムを書こう!
3. ディレクトリ作成処理
SwiftのGoogleDrive APIでディレクトリを作成するには、Google APIs Client Library for Objective-C For RESTライブラリのGTLRService#executeQueryメソッドを使用します。
以下に手順を示します。
- 作成するディレクトリ名、MIMEタイプ、パス名(親ディレクトリのID)を指定して、ファイル(GTLRDrive_File)オブジェクトを作成します。 ファイルを作成するときとは異なり、MIMEタイプには"application/vnd.google-apps.folder"を設定します。
- 1で作成したファイル(GTLRDrive_File)オブジェクトを指定して、クエリオブジェクトを作成します。
- 2で作成したクエリオブジェクトを指定して、GTLRService#executeQueryメソッドを実行し、ディレクトリを作成します。
PWEditorでGTLRServiceオブジェクトは、AppDelegateでgoogleDriveServiceDriveとして保持しています。
GTLRService#executeQueryメソッドの実行は、ネットワークにアクセスするため時間がかかかります。
そのためPWEditorでは、処理中ダイアログを表示しています。 - GTLRService#executeQueryメソッドを実行した結果は、クロージャで返却されます。
エラーの場合、errorオブジェクトが設定されます。
AppDelegate.swift
@UIApplicationMain class AppDelegate: UIResponder, UIApplicationDelegate { ... /// GoogleDriveサービスドライブ let googleDriveServiceDrive = GTLRDriveService() .... }
ViewController.swift
import GoogleAPIClientForREST /** GoogleDrive APIでディレクトリを作成します。 - Parameter pathName: パス名(実際は親ディレクトリのID) - Parameter dirName: ディレクトリ名 */ func createDir(_ pathName: String, dirName: String) { // 1. ディレクトリ名、MIMEタイプ、パス名(親ディレクトリのID)を指定して、ファイル(GTLRDrive_File)オブジェクトを作成します。 let dir = GTLRDrive_File() dir.name = dirName dir.mimeType = "application/vnd.google-apps.folder" dir.parents = [pathName] // 2. 1で作成したファイル(GTLRDrive_File)オブジェクトを指定して、クエリオブジェクトを作成します。 let query = GTLRDriveQuery_FilesCreate.query(withObject: dir, uploadParameters: nil) // 3. 2で作成したクエリオブジェクトを指定して、executeQueryメソッドを実行します。 let appDelegate = UIApplication.shared.delegate as! AppDelegate let serviceDrive = appDelegate.googleDriveServiceDrive // 処理中ダイアログを表示する。 serviceDrive.executeQuery(query, completionHandler: { (ticket: GTLRServiceTicket?, updatedFile: Any?, error: Error?) -> Void in // 処理中ダイアログを閉じる。 if let error = error { // 4. エラーの場合、処理を終了します。 // 必要に応じてエラー処理を行ってください。 return } // 正常終了の場合の処理を記述してください。 }) }
4. おわりに
SwiftのGoogleDrive APIでファイルを作成する。 - プログラムを書こう!
とほとんど手順は同じです。 そのため実装するのは、それほど難しくないと思います。
以前はディレクトリを作成するドキュメントがGoogleのサイトであったと思うのですが、今は見つけられませんでした。
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