この記事は2018年07月28日に投稿しました。
目次
Swift 4プログラミング入門 iOS 11+Xcode 9対応
- 作者: 飛岡辰哉
- 出版社/メーカー: ソシム
- 発売日: 2018/03/19
- メディア: 単行本
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1. はじめに
こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回はSwiftのGoogleDrive APIでファイルデータを取得してみます。
PWEditorでは、SwiftのGoogleDrive APIを操作するため、
を使用しています。
2. 前提
下記の記事を参考にGoogleDrive APIを使用できる状態にしておいてください。
SwiftでGoogleDrive APIを使用する準備を行う。 - プログラムを書こう!
SwiftのGoogleDrive APIで初期化処理を行う。 - プログラムを書こう!
SwiftのGoogleDrive APIでサインインを行う。 - プログラムを書こう!
3. ファイルデータ取得処理
SwiftのGoogleDrive APIでファイルデータを取得するにはGTMSessionFetcherService#beginFetchメソッドを使用します。
以下に手順を示します。
- ファイルデータを取得するファイルのIDを指定してURL文字列を作成します。
- 1で作成したURL文字列を指定して、GTLRServcieオブジェクトからfetcher(GTMSessionFetcherService)オブジェクトを取得します。
PWEditorでGTLRServiceオブジェクトは、AppDelegateでgoogleDriveServiceDriveとして保持しています。 - fetcher(GTMSessionFetcherService)オブジェクトのbeginFetchメソッドを実行し、ファイルデータを取得します。
beginFetchメソッドの実行は、ネットワークにアクセスするため時間がかかかります。
そのためPWEditorでは、処理中ダイアログを表示しています。 - beginFetchメソッドを実行した結果は、クロージャで返却されます。
エラーの場合、errorオブジェクトが設定されます。
AppDelegate.swift
@UIApplicationMain class AppDelegate: UIResponder, UIApplicationDelegate { ... /// GoogleDriveサービスドライブ let googleDriveServiceDrive = GTLRDriveService() .... }
ViewController.swift
import GoogleAPIClientForREST /** GoogleDrive APIで、ファイルデータを取得します。 - Parameter fileName: ファイル名(実際はファイルのID) */ func getFileData(_ fileName: String) { // 1. ファイルデータを取得するファイルのIDを指定してURL文字列を作成します。 let urlString = "https://www.googleapis.com/drive/v3/files/\(fileName)?alt=media" // 2. 1で作成したURL文字列を指定して、fetcher(GTMSessionFetcherService)オブジェクトを取得します。 let appDelegate = UIApplication.shared.delegate as! AppDelegate let serviceDrive = appDelegate.googleDriveServiceDrive let fetcher = serviceDrive.fetcherService.fetcher(withURLString: urlString) // 3. fetcher(GTMSessionFetcherService)オブジェクトのbeginFetchメソッドを実行して、ファイルデータを取得します。 fetcher.beginFetch( completionHandler: { (data: Data?, error: Error?) -> Void in if let error = error { // 4. エラーの場合、処理を終了します。 // 必要に応じてエラー処理を行ってください。 return } guard let data = data else { // データが取得できない場合、処理を終了します。 // 必要に応じてエラー処理を行ってください。 return } // 正常終了の場合の処理を記述してください。 // 取得したファイルデータはData型のため、ファイルの内容に合わせて適切に変換してください。 // PWEditorでは、 // ①ファイルデータがテキストデータかチェックする。 // ②テキストデータに変換する。 // を行なっています。 }) }
4. おわりに
以前はファイルデータを取得するドキュメントがGoogleのサイトであったと思うのですが、今は見つけられませんでした。
[改訂新版]Swiftポケットリファレンス (POCKET REFERENCE)
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