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SwiftのFTPでディレクトリを作成する。

この記事は2018年09月28日に投稿しました。
この記事は2018年09月30日に更新しました。

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目次

  1. はじめに
  2. 前提
  3. ディレクトリ作成処理
  4. おわりに

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1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回はSwiftのFTPでディレクトリを作成してみます。

PWEditorでは、SwiftでFTPを操作するため、

を使用しています。

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2. 前提

下記の記事を参考にBlackRaccoonライブラリを使用できる状態にしておいてください。

paveway.hatenablog.com

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3. ディレクトリ作成処理

SwiftのFTPでディレクトリを作成するには、BlackRaccoonライブラリのオブジェクトを使用します。

以下に手順を示します。

  1. FTPファイル一覧を取得するViewControllerにBRReqeuestDelegateを設定します。
  2. FTPディレクトリ作成を行うFTPディレクトリ作成(BRRequestCreateDirectory)オブジェクトをインスタンス変数で用意します。
  3. FTPディレクトリ作成(BRRequestCreateDirectory)オブジェクトを生成し、FTPで接続するパラメータ(ホスト名、ユーザ名、パスワード、パス名)を設定します。

    • ホスト名は、IPアドレス形式またはURL形式で指定可能です。
    • ホスト名、ユーザ名、パスワードに使用できる文字は1バイト文字のみです。
      2バイト文字の場合、クラッシュします。
    • パス名に、作成するディレクトリのパス名を指定します。
  4. FTPディレクトリ作成(BRRequestCreateDirectory)オブジェクトのstartメソッドを実行し、ディレクトリ作成を開始します。

  5. ディレクトリ作成の結果は、以下のメソッドでコールバックされます。

    • 正常な場合はrequestCompletedメソッド
    • エラーの場合はrequestFaildメソッド
    • ファイルの更新許可を判定する場合はshouldOverwriteFileWithRequestメソッド

    コールバックメソッドはドキュメントをみるとわかるように、他のファイル操作を行った場合も呼び出されます。
    そのため引数requestFTPディレクトリ作成(BRRequestCreateDirectory)オブジェクトと等しいかチェックして、FTPディレクトリ作成処理の結果としてコールバックメソッドが呼び出されたか判断しています。

    shouldOverwriteFileWithRequestメソッドは、おそらくFTPアップロードの時にだけ必要なメソッドで、既存のファイルを上書きしてよいかどうかを返却します。
    そのためFTPアップロードの時はtrue、それ以外はfalseを返却するようにしています。

  6. 最後に2重起動防止のため、FTPディレクトリ作成(BRRequestCreateDirectory)オブジェクトをクリアします。

実装例

class FtpFileCreateDirViewController: UIViewController, BRRequestDelegate {

    // 2. FTPディレクトリ作成オブジェクト
    var ftpCreateDirectory: BRRequestCreateDirectory!

    /**
     FTPでディレクトリ作成を開始します。

     - Parameter pathName: 作成するディレクトリパス名
     */
    func startCreateFtpDir(_ pathName: String) {
        if BRRequestCreateDirectory != nil {
            // FTPディレクトリ作成オブジェクトが有効な場合、2重起動防止のため処理を終了します。
            return
        }

        // 3. FTPディレクトリ作成オブジェクトを生成し、FTPで接続するパラメータを設定します。
        ftpCreateDirectory = BRRequestCreateDirectory(delegate: self)
        ftpCreateDirectory.hostname = <ホスト名>
        ftpCreateDirectory.username = <ユーザ名>
        ftpCreateDirectory.password = <パスワード>
        ftpCreateDirectory.path = pathName
        
        // 4. ディレクトリ作成を開始します。
        ftpCreateDirectory.start()
    }
    
    /**
     5. FTPのリクエストが完了した時に呼び出されます。

     - Parameter request: FTPリクエスト
     */
    func requestCompleted(_ request: BRRequest) {
        if let request == ftpCreateDirectory {
            // FTPリクエストがFTPディレクトリ作成オブジェクトと等しい場合
            // 正常終了の場合の処理を記述してください。
            
            // 6. 2重起動防止のため、FTPディレクトリ作成オブジェクトをクリアします。
            self.ftpCreateDirectory = nil
        }
    }
    
    /**
     5. FTPリクエストがエラーした時に呼び出されます。

     - Parameter request: FTPリクエスト
     */
    func requestFailed(_ request: BRRequest) {
        if let request == ftpListDirectory {
            // FTPリクエストがFTPディレクトリ作成オブジェクトと等しい場合
            // エラー終了の場合の処理を記述してください。
            
            // 6. 2重起動防止のため、FTPディレクトリ作成オブジェクトをクリアします。
            self.ftpCreateDirectory = nil
        }
    }

    /**
     5. 上書きリクエスト時に呼び出されます。

     - Parameter request: FTPリクエスト
     */
    func shouldOverwriteFileWithRequest(_ request: BRRequest) -> Bool {
        // 上書きを禁止します。
        return false
    }
}

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4. おわりに

今回のディレクトリ作成処理は、FTPのファイル操作の中で実装が簡単な部類に入ると思います。

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紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。

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