はじまり
2016年の初めごろiOSのモバイルアプリを作りたいと思い、何を作ろうか考えていました。
しかしなかなかいい考えが浮かばず時間だけが過ぎていきました。
このまま考えていても時間が過ぎるだけだと思い、自分がプログラマーなのでプログラマーだったら何が欲しいか考えることにしました。
そして、"プログラマーならいつでもどこでもコードを見たり書いたりしたい"、という思いに至りました。
そこでiOSで動作する"プログラマー向け"のエディターを作ることにしました。
仕事をしながらプライベートの時間に作業するため、少しずつ機能追加して公開するを繰り返す方針にしました。
App store
PWEditor
どんな機能にするか。
どんな機能にするか考え、まずは次の3つの機能に絞りました。
- ファイルが編集できること。
- シンタックスハイライト表示できること。
- Dropboxのファイルを直接編集できること。
最初の"ファイルが編集できること"ですが、エディターとしては当たり前の機能となります。
しかし最低限ファイルの作成、編集、更新する機能が必要です。
そして、ファイルを削除する機能、できればファイルの移動、コピー、リネームする機能があるとよいと考えました。
それだけでも結構なボリュームになると思いました。
次の"シンタックスハイライト表示できること"は、自分でどう実装してよいか見当つきませんでした。
そのためライブラリを利用しようと考ました。
いろいろ探し、よさそうなライブラリがあったのそれを利用することにしました。
最後の"Dropboxのファイルを直接編集できること"ですが、アプリのローカル領域に保存されたファイルの場合、そのアプリ以外でそのファイルは利用できず、それだと汎用性があまりありません。
またiPhoneやiPadでのファイル編集はあくまでサブの作業で、メインはPCで作業することになることが多いと思います。
そうなるとiPhoneやiPadと共有できるクラウドストレージのファイルを編集できるようにした方がよいと考えました。
対象とするクラウドストレージはいろいろありますが、まずはその当時一番利用されていると思われるDropboxに対応することにしました。
実装を開始しました(楽しい時間)
ざっくり3つの機能を実装しようと考えましたが、一度に全部できるはずもなく少しずつ実装して公開していきました。
毎日始発の電車にのって仕事場近くのマックに行き、始業時間までの2時間、何を実装しようか考えたり、実装したり、デバックしたりして、デバッグが終われば公開する、を繰り返していました。
毎日眠かったですが一番楽しい時間でした。
幸か不幸か最初のうちは誰にも見向きもされないので、機能が中途半端であってもバグがあっても公開し、次の公開時に修正して対応していました。
(このころダウンロードしたユーザさん、ごめんなさい)
停滞期が訪れました。
そんな感じで開発を続け1年半が経ったころ、だいぶん機能が充実してきたにも関わらず知名度の低さからなかなかダウンロード数が伸びませんでした。
まただんだん何を実装しようか考える様になって、モチベーションが低下してきました。
そのためいったんPWEditorの開発はやめて、別のアプリの開発を始めることにしました。
しばらくはPWEditorのダウンロード数などの状況チェックもせず、存在自体も忘れることにしました。
そして覚醒しました。
2,3か月放置したある時、ふとPWEditorの状況が気になって久しぶりに状況をチェックしました。
そしてびっくりしました。
今までダウンロード数がほとんど0だったのに、ダウンロード数が目に見えて増えていました。
App store
PWEditor
少し長くなってきたので、続きはまた後日更新します。