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Vue.js の親子コンポーネント間でデータをやり取りする

この記事は 2021 年 02 月 09 日に投稿しました。

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目次

  1. はじめに
  2. Vue.js の親子コンポーネント間でデータをやり取りする
  3. おわりに

1. はじめに

こんにちは、iOS のエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。 今回は業務で使用しているVue.jsの親子コンポーネント間でデータをやり取りする方法についてです。

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2. Vue.js の親子コンポーネント間でデータをやり取りする

Vue.jsの親子コンポーネント間でデータをやり取りするには、以下の様な実装にします。

実装例

Vue CLI のプロジェクトでVuetify.jsを使用しています。

App.vue
<template>
  <v-app>
    <v-main>
      <v-container>
        <v-row>
          <v-col><h2>App.vue</h2></v-col>
        </v-row>
        <v-row>
          <v-col cols="2" align-self="center">
            入力
          </v-col>
          <v-col>
            <v-text-field v-model="message" />
          </v-col>
        </v-row>
        <v-row>
          <v-col cols="2">
            入力された値
          </v-col>
          <v-col>
            <!-- 入力した値を表示します。 -->
            {{ message }}
          </v-col>
        </v-row>
      </v-container>

      <!-- Childコンポーネントにmessageを渡し、ChildコンポーネントからAppコンポーネントのonInputValueが呼び出されます。 -->
      <Child :messageProp="message" @onInput="onInputValue" />
    </v-main>
  </v-app>
</template>

<script>
import Child from "./components/Child";

export default {
  name: "App",

  components: {
    Child,
  },

  data: () => ({
    message: "Hello world!",
  }),

  methods: {
    // Childコンポーネントから呼び出されます。
    onInputValue: function(value) {
      // Childコンポーネントから渡されたvalueをmessageに設定します。
      this.message = value;
    },
  },
};
</script>
Child.vue
<template>
  <v-container>
    <v-row>
      <v-col><h2>Child.vue</h2></v-col>
    </v-row>
    <v-row>
      <v-col cols="2" align-self="center">
        入力
      </v-col>
      <v-col>
        <v-text-field v-model="message" />
      </v-col>
    </v-row>
    <v-row>
      <v-col cols="2">
        入力された値
      </v-col>
      <v-col>
        <!-- 入力した内容を表示します。 -->
        {{ message }}
      </v-col>
    </v-row>
  </v-container>
</template>

<script>
export default {
  name: "Child",

  // Appコンポーネントから受け取る変数を"messageProp"という名前で定義します。
  props: ["messageProp"],

  data: () => ({
    message: "",
  }),

  watch: {
    // messagePropに変更があった場合に呼び出されます。
    messageProp: {
      immediate: true,
      handler(value) {
        // messagePropの値valueをmessageに設定します。
        this.message = value;
      },
    },

    // messageに変更があった場合に呼び出されます。
    message: {
      immediate: true,
      handler(value) {
        // onInputに設定されたAppコンポーネントのonInputValueを呼び出し、messageの値valueを渡します。
        this.$emit("onInput", value);
      },
    },
  },
};
</script>

リファレンス

Vue.js

Vue CLI

Vuetify.js

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3. おわりに

親のコンポーネントから渡された変数(props)を子のコンポーネントで変更するとエラーが発生します。
親のコンポーネントから渡された変数は子のコンポーネントで直接変更してはいけないようです。

紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。 興味のある方は覗いてみてください。

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