この記事は2019年09月22日に投稿しました。
目次
1. はじめに
こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回は業務で使用しているMFCのリストコントロールに行を追加する方法についてです。
2. MFCのリストコントロールに行を追加する
MFCのリストコントロールに行を追加するには、CListCtlクラスのInsertItem関数を使用します。
InsertItem関数で、行の追加と1列目の値の設定が行われます。
2列目以降の値の設定は、SetItemText関数で行います。
書式
int InsertItem( int nItem, LPCTSTR lpszItem);
引数
nItem
追加する行のインデックス(0起算)
lpszItem
項目に設定する文字列
戻り値
成功した場合、新しい行のインデックス
失敗した場合、-1
書式
BOOL SetItemText( int nItem, int nSubItem, LPCTSTR lpszText);
引数
nItem
行のインデックス(0起算)
nSubItem
列のインデックス
項目ラベルを設定する場合は0を指定します。
lpszText
項目に設定する文字列
戻り値
成功した場合、TRUE
失敗した場合、FALSE
実装例
CListCtl m_list; ... // 列(3列)を追加します。 m_list.InsertColumn(0, _T("列A"), LVCFMT_LEFT, 100); m_list.InsertColumn(1, _T("列B"), LVCFMT_CENTER, 100); m_list.InsertColumn(2, _T("列C"), LVCFMT_RIGHT, 100); // 行を追加します。 m_list.InsertItem(0, _T("値A1")); // 追加した行の2列目以降に値を設定します。 m_list.SetItemText(1, _T("値A2")); m_list.SetItemText(2, _T("値A3")); (以下同様) // 2行目 m_list.InsertItem(0, _T("値B1")); m_list.SetItemText(1, _T("値B2")); m_list.SetItemText(2, _T("値B3")); // 3行目 m_list.InsertItem(0, _T("値C1")); m_list.SetItemText(1, _T("値C2")); m_list.SetItemText(2, _T("値C3"));
API Reference
CListCtlクラス
3. おわりに
前回
は列の追加でしたので、今回は行の追加方法の紹介です。
行の追加の場合、InsertItem関数とSetItemText関数を使用する必要があり、最初は試行錯誤しました。
紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。
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