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MFCでCStringをTCHARにコピーする。

この記事は2018年12月21日に投稿しました。

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目次

  1. はじめに
  2. MFCでCStringをTCHARにコピーする
  3. おわりに

かんたん Visual C++ [改訂2版] (プログラミングの教科書)

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1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回は業務で使用しているMFCでCStringをTCHARにコピーする方法についてです。

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2. MFCでCStringをTCHARにコピーする

MFCでCStringをTCHARにコピーするには、_tcscpy_sマクロを使用します。
_tcscpy_sマクロは、UNICODE/マルチバイト両方で使えます。
UNICODE用、マルチバイト用としては、それぞれwcscpy_s関数、_mbscpy_s関数を使用します。

書式

// UNICODE/マルチバイト対応
errno_t _tcscpy_s(
    char* dest,
    rsize_t dest_size,
    const char* src
);

// UNICODE用
errno_t wcscpy_s(
    wchar_t* dest,
    rsize_t dest_size,
    const wchar_t* src
);

// マルチバイト用
errno_t _mbscpy_s(
    unsigned char* dest,
    rsize_t dest_size,
    const unsigned char* src
);

引数

dest
コピー先

dest_size
コピー先のサイズ

src
コピー元

戻り値

成功した場合、0
失敗した場合、0以外

実装例

CString src = _T("Sample");
TCHAR dst[RSIZE_MAX];
ZeroMemory(&dst[0], RSIZE_MAX);

_tcscpy(&dst[0], RSIZE_MAX, src);

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3. おわりに

現在UNICODEで開発していますが、文字列のUNICODE/マルチバイト関連で苦労します。
なるべく文字列はCStringで扱うようにしていますが、構造体のメンバーなどはTCHARにせざる得ないため、今回の方法を調べて対応しました。

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