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MFCで線を描画する。

この記事は2018年11月30日に投稿しました。

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目次

  1. はじめに
  2. MFCで線を描画する
  3. おわりに

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1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回は業務で使用しているMFCで線を描画する方法についてです。

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2. MFCで線を描画する

MFCで線を描画するには、CPenクラスとMoveTo関数、LineTo関数を使用します。
まず線を描画するため、CPenクラスのCreatePen関数でペンを作成します。
次に線の始点をMoveTo関数で指定し、終点をLineTo関数で指定して、線を描画します。

書式

BOOL CreatePen(
int nPenStyle,
int nWidth,
COLORREF crColor
);

引数

nPenStyle
ペンのスタイルを指定します。
以下の定数を指定します。

定数 説明
PS_SOLID 実線
PS_DASH 破線
PS_DOT 点線
PS_DASHDOT 1点破線
PS_DASHDOTDOT 2点破線
PS_NULL null
PS_INSIDEFRAME 外接する四角形

nWidth
ペンの太さを指定します。
0の場合1ピクセルになります。

crColor
色を指定します。

戻り値

成功した場合、0以外の値を返却します。
失敗した場合、0を返却します。

実装例

ピクチャーコントロールに線を描画します。

// ピクチャーコントロール
CStatic m_pcImage;

// ピクチャーコントロールのデバイスコンテキストを取得します。
CDC* pDC = m_pcImage.GetDC();

// ペンを作成します。
// ペンのスタイル : 実線
// ペンの太さ    : 1
// ペンの色      : 黒
CPen pen;
pen.CratePen(PS_SOLID, 1, RGB(0, 0, 0));

// 新しいペン(pen)を設定し、設定されていた元のペンをpOldPenに保存します。
CPen* pOldPen = pDC->SelectObject(&pen);

// MoveToで始点指定し、LineToまで線を描画します。
pDC->MoveTo(10, 20);
pDC->LineTo(100, 200);

// 元のペンに戻します。
pDC->SelectObject(pOldPen);

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3. おわりに

他の描画関連の関数も同じような手順になります。

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