この記事は2018年10月04日に投稿しました。
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絶対に挫折しないiPhoneアプリ開発「超」入門 増補第6版【Swift 4 & iOS 11】完全対応 (Informatics&IDEA)
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1. はじめに
こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回はSwiftのBox APIでサインインを行う手順の紹介です。
2. 前提
iOSアプリからBox APIにアクセスするため、Box iOS SDKライブラリを使用します。
以下の記事を参考に、Box APIを使用する準備をしておいてください。
3. サインイン処理
以下がSwiftのBox APIでサインインを行う手順です。 この手順は、Box iOS SDKライブラリのドキュメントAuthenticationのSingle User Modeを参考にしました。
- Boxのクライアントオブジェクトを取得します。 取得できない場合はサインインできないとしてfalseを返却します。
- サインイン済みかチェックします。
ドキュメントに記載はないのですが、サインイン済みの場合、クライアントオブジェクトのuserプロパティが設定されるようです。
そのためuserプロパティが設定されているかどうかチェックし、設定されている場合はサイン済みとしてtrueを返却します。 - クライアントオブジェクトのauthenticateメソッドを呼び出し、サインインを行います。
実行するとBox側で用意されたサインイン画面が表示されます。
有効なユーザ名とパスワードを入力し、サインインします。
サインイン結果はクロージャで返却されます。 - エラーの場合はクロージャーの引数errorが設定されます。
またおそらくエラーの場合、クロージャーの引数userは設定されないと思われます(すみません未確認です)
そのため引数userが設定されているかチェックしています。 - 引数errorが設定されず、引数userが設定されている場合、サインイン成功としてtrueを返却します。
実装例
import BOXContentSDK /** Boxにサインインします。 ― Returns: サインイン結果(true:サインイン成功、またはすでにサインイン済み / false:サインイン失敗) */ func boxSignIn() -> Bool { // 1. クライアントオブジェクトを取得します。 guard let client = BOXContentClient.default() else { // クライアントオブジェクトが取得できない場合 // 必要に応じてエラー処理してください。 // サインインできなかったとしてfalseを返却します。 reutrn false } // 2. サインイン済みかチェックします。 if let _ = client.user { // サインイン済みの場合、処理を終了します。 return true } // 3. Boxにサインインします。 client.authenticate(completionBlock: { (user: BOXUser?, error: Error?) -> Void in // 5. エラーかチェックします。 if let _ error { // エラーの場合 // 必要に応じてエラー処理してください。 // サインインできなかったとしてfalseを返却します。 return } // 5. サインインできなかったかチェックします。 guard let _ = user else { // ユーザオブジェクトが取得できない場合、サインインできなかったとします。 // 必要に応じてエラー処理してください。 return false } // 5. サインイン成功の場合の処理を記述してください。 return true }) }
4. おわりに
ドキュメントをみると、サインインにはシングルユーザモードとマルチアカウントモードがあります。
PWEditorではシングルユーザモードに対応しています。
今のところPWEditorのユーザさんからマルチアカウントの要望はありません。
しかしいつかは他のクラウドストレージも含め、マルチアカウントに対応したいと思います。
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