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SwiftのFTPでファイルを削除する。

この記事は2018年10月01日に投稿しました。

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目次

  1. はじめに
  2. 前提
  3. ファイル削除処理
  4. おわりに

本気ではじめるiPhoneアプリ作り Xcode 9.x+Swift 4.x対応 (「ヤフー黒帯」シリーズ)

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1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回はSwiftのFTPでファイルを削除してみます。

PWEditorでは、SwiftでFTPを操作するため、

を使用しています。

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2. 前提

下記の記事を参考にBlackRaccoonライブラリを使用できる状態にしておいてください。

paveway.hatenablog.com

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3. ファイル削除処理

SwiftのFTPでファイルを削除するには、BlackRaccoonライブラリのFTPデリート(BRRequestDelete)オブジェクトを使用します。
このオブジェクトで、ディレクトリも削除できます。
ディレクトリを削除した場合、その配下のディレクトリやファイルも一緒に削除されます。

以下に手順を示します。

  1. FTPファイルを削除するViewControllerにBRReqeuestDelegateを設定します。
  2. FTPファイル削除行うFTPデリート(BRRequestDelete)オブジェクトをインスタンス変数で用意します。
  3. FTPデリート(BRRequestDelete)オブジェクトを生成し、FTPで接続するパラメータ(ホスト名、ユーザ名、パスワード、パス名)を設定します。

    • ホスト名は、IPアドレス形式またはURL形式で指定可能です。
    • ホスト名、ユーザ名、パスワードに使用できる文字は1バイト文字のみです。 2バイト文字の場合、クラッシュします。
    • パス名に、削除するファイルパス名またはディレクトリパス名を指定します。
  4. FTPデリート(BRRequestDelete)オブジェクトのstartメソッドを実行し、ファイル削除を開始します。

  5. ファイルデータ取得の結果は、以下のメソッドでコールバックされます。

    • 正常な場合はrequestCompletedメソッド
    • エラーの場合はrequestFaildメソッド
    • ファイルの更新許可を判定する場合はshouldOverwriteFileWithRequestメソッド

    requestDataAvailableメソッド以外のコールバックメソッドはドキュメントをみるとわかるように、他のファイル操作を行った場合も呼び出されます。
    そのため引数requestFTPデリート(BRRequestDelete)オブジェクトと等しいかチェックして、FTPデリートの結果としてコールバックメソッドが呼び出されたか判断しています。

    shouldOverwriteFileWithRequestメソッドは、おそらくFTPアップロードの時にだけ必要なメソッドで、既存のファイルを上書きしてよいかどうかを返却します。
    そのためFTPアップロードの時はtrue、それ以外はfalseを返却するようにしています。

  6. 最後に2重起動防止のため、FTPデリート(BRRequestDelete)オブジェクトをクリアします。

実装例

class FtpFileDeleteViewController: UIViewController, BRRequestDelegate {

    // 2. FTPデリートオブジェクト
    var ftpDelete: BRRequestDelete!

    /**
     FTPでファイル削除を開始します。
     */
    func startDeleteFile(_ pathName: String) {
        if ftpDelete != nil {
            // FTPデリートオブジェクトが有効な場合、2重起動防止のため処理を終了します。
            return
        }

        // 3. FTPデリートオブジェクトを生成し、FTPで接続するパラメータを設定します。
        ftpDelete = BRRequestDelete(delegate: self)
        ftpDelete.hostname = <ホスト名>
        ftpDelete.username = <ユーザ名>
        ftpDelete.password = <パスワード>
        ftpDelete.path = pathName
        
        // 4. ファイル削除を開始します。
        ftpDelete.start()
    }
    
    /**
     5. FTPのリクエストが完了した時に呼び出されます。

     - Parameter request: FTPリクエスト
     */
    func requestCompleted(_ request: BRRequest) {
        if let request == ftpDelete {
            // FTPリクエストがFTPデリートオブジェクトと等しい場合
            // 正常終了の場合の処理を記述してください。
            
            // 6. 2重起動防止のため、FTPデリートオブジェクトをクリアします。
            ftpDelete = nil
        }
    }
    
    /**
     5. FTPリクエストがエラーした時に呼び出されます。

     - Parameter request: FTPリクエスト
     */
    func requestFailed(_ request: BRRequest) {
        if let request == ftpDelete {
            // FTPリクエストがFTPデリートオブジェクトと等しい場合
            // エラー終了の場合の処理を記述してください。
            
            // 6. 2重起動防止のため、FTPデリートオブジェクトをクリアします。
            ftpDelete = nil
        }
    }
    
    /**
     5. 上書きリクエスト時に呼び出されます。

     - Parameter request: FTPリクエスト
     */
    func shouldOverwriteFileWithRequest(_ request: BRRequest) -> Bool {
        // 上書きを禁止します。
        return false
    }
}

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4. おわりに

BlackRaccoonライブラリでコピーと移動はサポートされていないため、今回でFTPのファイル操作の紹介は終わります。

D-SCHOOLオンライン

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紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。

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