プログラムを書こう!

実務や自作アプリ開発で習得した役に立つソフトウェア技術情報を発信するブログ

SwiftでFTPを使用する準備を行う。

この記事は2018年09月25日に投稿しました。

f:id:paveway:20190914064630j:plain

目次

  1. はじめに
  2. 準備手順
    2-1. ライブラリのインストール
    2-2. ブリッジヘッダファイルの作成
    2-3. importの追加
  3. おわりに

[改訂新版]Swift実践入門 ── 直感的な文法と安全性を兼ね備えた言語 (WEB+DB PRESS plus)

[改訂新版]Swift実践入門 ── 直感的な文法と安全性を兼ね備えた言語 (WEB+DB PRESS plus)

1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回はSwiftでFTPを使用する準備についてです。

PWEditorでは、SwiftでFTPを操作するため、

を使用しています。
ここではBlackRaccoonライブラリを使用する準備についてまとめました。

目次へ

2. 準備手順

2-1. ライブラリのインストール

BlackRaccoonライブラリは、Cocoapodsなどでインストールする方法は用意されていません。
そのため以下の手順でインストールします。

  1. BlackRaccoonライブラリのWebページにある、tar.gzまたはzip形式のプロジェクトファイル一式をダウンロードします。
  2. ダウンロードしたプロジェクトファイル一式を解凍します。
  3. 解凍してできたBlackRaccoon/BlackRaccoonディレクトリを、アプリのプロジェクトにコピーします。
  4. BlackRaccoonディレクトリ内のBRxxx.h/BRxxx.mファイルをプロジェクトに追加します。

目次へ

2-2. ブリッジヘッダファイルの作成

BlackRaccoonライブラリはObjective-Cで書かれています。
Swiftから使用するためにブリッジヘッダファイルを作成し、Swiftからライブラリを使用できるようにします。

  1. プロジェクトにObjective-Cのソースファイルを追加します。 あとで削除しますので、ファイル名は適当で構いません。
  2. "Would you like to configure an Objective-C bridging header?"とブリッジヘッダファイルを作成するかどうかの確認ダイアログが表示されます。
    Create Bridging Headerボタンを押下します。
    <プロジェクト名>-Bridging-Header.hがプロジェクト内に作成されます。
  3. 作成された<プロジェクト名>-Bridging-Header.hファイルに以下のヘッダファイルをimportします。

    <プロジェクト名>-Bridging-Header.h swift #import "BRRequestCreateDirectory.h" #import "BRRequestDelete.h" #import "BRRequestDownload.h" #import "BRRequestListDirectory.h" #import "BRRequestUpload.h"

  4. 1で作成したObjective-Cのソースファイルを削除します。

目次へ

2-3. importの追加

この状態でビルドすると、ライブラリ側でコンパイルエラーになります。
そのためBRGlobal.hに以下のimportを追加します。

BRGlobal.h

// この辺りに追加します。
//---------- include files
#import <Foundation/Foundation.h>
#import <UIKit/UIKit.h>

目次へ

3. おわりに

これでBlackRaccoonライブラリを使用する準備ができました。
次回以降、FTPで各種ファイル操作を行いたいと思います。

【WEBCAMP ONLINE】

詳解 Swift 第4版

詳解 Swift 第4版

紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。

目次へ


私が勤務しているニューラルでは、主に組み込み系ソフトの開発を行っております。
弊社製品のハイブリッドOS Bi-OSは高い技術力を評価されており、特に制御系や通信系を得意としています。
私自身はiOSモバイルアプリウィンドウズアプリを得意としております。
ソフトウェア開発に関して相談などございましたら、お気軽にご連絡ください。

また一緒に働きたい技術者の方も随時募集中です。
興味がありましたらご連絡ください。

EMAIL : info-nr@newral.co.jp / m-futamata@newral.co.jp
TEL : 042-523-3663
FAX : 042-540-1688

目次へ