プログラムを書こう!

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SwiftのGoogleDrive APIでファイルを削除する。

この記事は2018年08月01日に投稿しました。

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目次

  1. はじめに
  2. 前提
  3. ファイル削除処理
  4. おわりに

Swift実践入門 ── 直感的な文法と安全性を兼ね備えた言語 (WEB+DB PRESS plus)

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1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回はSwiftのGoogleDrive APIでファイルを削除してみます。

PWEditorでは、SwiftのGoogleDrive APIを操作するため、

を使用しています。

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2. 前提

下記の記事を参考にGoogleDrive APIを使用できる状態にしておいてください。

SwiftでGoogleDrive APIを使用する準備を行う。 - プログラムを書こう!
SwiftのGoogleDrive APIで初期化処理を行う。 - プログラムを書こう!
SwiftのGoogleDrive APIでサインインを行う。 - プログラムを書こう!

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3. ファイル削除処理

SwiftのGoogleDrive APIでファイルを削除するには、Google APIs Client Library for Objective-C For RESTライブラリのGTLRService#executeQueryメソッドを使用します。

このメソッドで、ディレクトリもファイルも削除できます。
ディレクトリを削除する場合、配下のディレクトリやファイルも削除されます。

以下に手順を示をします。

  1. 引数のファイルIDを指定して、クエリオブジェクトを取得します。
  2. 1で取得したクエリオブジェクトを指定して、GTLRService#executeQueryメソッドを実行し、ファイル削除します。
    PWEditorGTLRServiceオブジェクトは、AppDelegateでgoogleDriveServiceDriveとして保持しています。
    GTLRService#executeQueryメソッドの実行は、ネットワークにアクセスするため時間がかかかります。
    そのためPWEditorでは、通信中は処理中ダイアログを表示しています。
  3. GTLRService#execcuteQueryメソッドを実行した結果は、クロージャで返却されます。
    エラーの場合はerrorオブジェクトが設定されます。

AppDelegate.swift

@UIApplicationMain
class AppDelegate: UIResponder, UIApplicationDelegate {
    ...
    /// GoogleDriveサービスドライブ
    let googleDriveServiceDrive = GTLRDriveService()
    ....
}

ViewController.swift

import GoogleAPIClientForREST

/**
 GoogleDriveでファイルを削除します。

 - Parameter fileId: ファイルID
 */
func deleteFile(_ fileId: String) {
    // 1. 引数のファイルIDを指定して、クエリオブジェクトを取得します。
    let query = GTLRDriveQuery_FilesDelete.query(withFileId: fileId)

    // 2. 1で作成したクエリオブジェクトを指定して、GTLRService#executeQueryメソッドを実行し、ファイルを削除します。
    let appDelegate = UIApplication.shared.delegate as! AppDelegate
    let serviceDrive = appDelegate.googleDriveServiceDrive
    serviceDrive.executeQuery(query) { (ticket: GTLRServiceTicket?, updatedFile: Any?, error: Error?) in
        if let error = error {
            // 3. エラーの場合、処理を終了します。
            // 必要に応じてエラー処理を行ってください。
            return
            }

            // 正常終了の場合の処理を記述してください。
        }
    }
}

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4. おわりに

PWEditorファイル削除処理を実装した時に参考にしたドキュメントが、以前はGoogleのサイトにあったと思うのですが、今は見つけられませんでした。

代わりに、以下がGoogleDrive APIのファイル削除に関するRESTのリファレンスになります。
File:delete

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紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。

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