C++/CLIのUIスレッド以外の未捕捉の例外を処理する

この記事は2020年07月04日に投稿しました。

目次

1. はじめに
2. C++/CLIのUIスレッド以外の未捕捉の例外を処理する
3. おわりに

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1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回は業務で使用しているC++/CLIのUIスレッド以外の未捕捉の例外を処理する方法についてです。

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2. C++/CLIのUIスレッド以外の未捕捉の例外を処理する

C++/CLIのUIスレッド以外の未捕捉の例外がスローされると、UnhandledExceptionイベントが発生します。
そのためUnhandledExceptionイベントのイベントハンドラで、UIスレッド以外の未捕捉の例外を処理します。

実装例

main.cpp

using namespace System;
using namespace System::Threading;

// 例外イベントハンドラ
void AppDomain_UnhandledExceptionEventHandler(Object^ sender, UnhandledExceptionEventArgs^ e)
{
    Exception^ exception = (Exception^)e->ExceptionObject;
    String^ message = exception->Message;
    String^ stackTrace = exception->StackTrace;
    Console::WriteLine(message + "\n" + stackTrace);
}

//! 例外をスローするスレッド
void ExceptionThread()
{
    throw gcnew Exception("Exception occured.");
}

[STAThreadAttribute]
int main()
{
    // UI以外のスレッドの例外を処理する例外イベントハンドラを登録します。
    AppDomain::CurrentDomain->UnhandledException += gcnew UnhandledExceptionEventHandler(AppDomain_UnhandledExceptionEventHandler);
    
    // 例外をスローするスレッドを起動します。
    ThreadStart^ threadStart = gcnew ThreadStart(&ExceptionThread);
    Thread^ thread = gcnew Thread(threadStart);
    thread->Start();

    return 0;
}

API Reference

UnhandledExceptionクラス

UnhandledExceptionEventHandlerデリゲート

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3. おわりに

前回

www.paveway.info

はUIスレッドで発生した未捕捉の例外を処理する方法でした。
今回はUIスレッド以外で発生した未捕捉の例外を処理する方法です。
これでアプリ全体で発生する未捕捉の例外は処理できると思います。

リンク

紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。

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