この記事は2021年08月10日に投稿しました。
目次
1. はじめに
こんにちは、SwiftのiOS のエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回は業務で使用している iOSアプリでSceneDelegateを使用しない方法についてです。
2. SwiftのiOSアプリでSceneDelegateを使用しない
SwiftのiOSアプリでSceneDelegateを使用しないには、以下のようにします。
1 Info.plistからApplication Scene Manifestを削除します。
2 SceneDelegate.swiftファイルを物理削除します。
3 ApplicationDelegate.swiftから、次の2つのメソッドを削除します。
func application(_ application: UIApplication, configurationForConnecting connectingSceneSession: UISceneSession, options: UIScene.ConnectionOptions) -> UISceneConfiguration
func application(_ application: UIApplication, didDiscardSceneSessions sceneSessions: Set<UISceneSession>)
4 ApplicationDelegate.swiftに以下のインスタンス変数を追加します。
var window: UIWindow?
以下はStoryBoardを使わず、XIBを使う場合の例です。
5 プロジェクトの設定のGeneralタブで、Deployment Info -> Main InterfaceからMainを削除します。
6 Main.storyboardを物理削除します。
7. Fileメニュー -> Newを選択し、表示されたダイアログでCocoa Touch Classを選択し、Nextボタンを押下します。
8 表示された画面でClass名に任意のクラス名を入力し、Also create XIB fileチェックボックスをチェックし、Nextボタンを押下します。
9 表示された画面でCreateボタンを押下します。
10 ApplicationDelegate.swiftファイルの以下のメソッドに、次のコードを追加します。
func application(_ application: UIApplication, didFinishLaunchingWithOptions launchOptions: [UIApplication.LaunchOptionsKey: Any]?) -> Bool { let frame = UIScreen.main.bounds window = UIWindow(frame: frame) let viewController = ViewController() window?.rootViewController = viewController window?.makeKeyAndVisible() return true }
3. おわりに
久しぶりにiOSアプリを作ろとしたところ見知らぬSceneDelegateがありました。
調べてみると不要そうなので使わずに済む方法を調べてみました。
紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。
私が勤務しているニューラルでは、主に組み込み系ソフトの開発を行っております。
弊社製品のハイブリッド OS Bi-OSは高い技術力を評価されており、特に制御系や通信系を得意としています。
私自身はiOS モバイルアプリやウィンドウズアプリを得意としております。
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