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Win32 APIで現在のスレッドハンドルを取得する

この記事は2020年04月22日に投稿しました。

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目次

  1. はじめに
  2. Win32 APIで現在のスレッドハンドルを取得する
  3. おわりに

1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回はWin32 APIで現在のスレッドハンドルを取得する方法についてです。

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2. Win32 APIで現在のスレッドハンドルを取得する

Win32 APIで現在のスレッドハンドルを取得する方法ですが、GetCurrentThread関数を使用します。

書式
HANDLE GetCurrentThread();
戻り値

現在のスレッドの疑似ハンドル

実装例

#include <iostream>
#include <Windows.h>

DWORD WINAPI ThreadProc(LPVOID pParam)
{
    std::cout << "ThreadProc:IN" << std::endl;

    // main関数から処理再開を待ちます。
    HANDLE hEvent = OpenEvent(EVENT_ALL_ACCESS, FALSE, L"event");
    WaitForSingleObject(hEvent, INFINITE);
    CloseHandle(hEvent);

    // スレッドハンドルを取得します。
    HANDLE hThread = GetCurrentThread();
    std::cout << "ThreadProc:Thread Handle=" << hThread << std::endl;

    std::cout << "ThreadProc:OUT" << std::endl;
    return 0;
}

int main()
{
    // スレッドを待たせるためイベントを使用します。
    HANDLE hEvent = CreateEvent(NULL, FALSE, FALSE, L"event");
    ResetEvent(hEvent);

    // スレッドを生成し、開始します。
    std::cout << "main:CreateThread" << std::endl;
    HANDLE hThread = CreateThread(NULL, 0, ThreadProc, NULL, 0, NULL);

    // スレッド処理の開始を待ちます。
    Sleep(1000);

    // イベントをシグナル状態にして、スレッド処理を進めます。
    std::cout << "main:SetEvent" << std::endl;
    SetEvent(hEvent);

    CloseHandle(hEvent);
    CloseHandle(hThread);

    getchar();
    return 0;
}

API Reference

GetCurrentThread関数

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3. おわりに

スレッドについて調べているときに、スレッドハンドルの取得方法を知りました。
今のところ使用する状況は思いつきませんが、覚えておこうと思います。

紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。

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