この記事は2019年02月24日に投稿しました。
目次
- 作者: 堀義博
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1. はじめに
こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回は業務で使用しているMFCですべての例外を捕捉する方法についてです。
2. MFCですべての例外を捕捉する
Visual Studioのデフォルトの設定では、0除算例外などのシステム例外はtry~catchで捕捉されません。
MFCで例外をすべて捕捉するためには、次の2つのことを行う必要があります。
1つ目はビルドオプションを変更します。
ビルドオプションの変更は以下の手順で行います。
- ソリューションエクスプローラで該当のプロジェクトを選択し、右クリックします。
もしくはプロジェクトを選択した状態で、メニューの"プロジェクト"を開きます。 - ポップアップメニューまたはメニューの"プロパティ"を選択し、"プロパティページ"ダイアログを開きます。
- 左側の選択項目で、"構成プロパティ"→"C/C++"→"コード生成"を選択します。
- 画面中央の設定項目で、"C++の例外を有効にする"を"はい-SEHの例外あり(/EHa)"に変更します。
- OKボタンを押下し、ダイアログを閉じます。
2つ目は例外を捕捉する箇所をtry~catch (...)でくくります。
実装例
void func(void) { try { // 例として、0除算例外を発生させます。 int a = 0; int b = 10 / a; } catch (...) { // catch (...)にすると、全ての例外が捕捉されます。 // ただし例外に対する情報は取得できません。 // ここに例外が起きた時の処理を記述します。 } }
3. おわりに
Visual Studioのデフォルトの設定では、0除算例外などのシステム例外は補足されず、クラッシュしてしまいます。
今回例外発生時にもログの終了処理を行いたいため、上記の実装にしてみました。
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