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SwiftでXLFormのパスワード入力を使用する。

この記事は2018年11月08日に投稿しました。

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目次

  1. はじめに
  2. 前提
  3. XLFormのパスワード入力を使用する
  4. おわりに

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1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回はPWEditorで使用しているXLFormライブラリのパスワード入力の使用方法です。

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2. 前提

この記事を参考にXLFormを使用できるようにしておいてください。

paveway.hatenablog.com

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3. XLFormのパスワード入力を使用する

この記事を参考にViewControllerを実装してください。

paveway.hatenablog.com

ボタンセル(row)の部分を、今回のパスワード入力のセルに差し替えてください。

実装としては前回の

paveway.hatenablog.com

とほとんど同じです。
テキスト入力との大きな違いは、入力した文字が伏せ文字で表示される点です。
また入力時の動作としては以下のようになります。

  • オートコレクションされません。
  • 先頭の文字が自動で大文字になりません。
  • ASCIIキーボードになります。

未入力チェックでは、入力したパスワードが取得できない場合は処理を継続せず、処理を終了しています。

/**
 パスワード入力のセルを作成します。
 */
func createPasswordRow() -> XLFormRowDescriptor {
    // タグを設定します。
    // 設定値は任意の文字列でかまいませんが、一意の文字列にしてください。
    let tag = "password"

    // XLFormRowDescriptorTypeをパスワード入力とします。
    let type = XLFormRowDescriptorTypePassword

    // タイトルを設定します。
    let title = "パスワード"

    // パスワード入力のセルを作成します。
    let row = XLFormRowDescriptor(tag: tag, rowType: type, title: title)

    // 必須入力とします。
    // 必須入力とした場合、未入力だとformValidationErrors()が設定されます。
    row.isRequired = true
        
    // プレースホルダーを表示します。
    // テキスト入力の場合も設定可能です。
    row.cellConfigAtConfigure["textField.placeholder"] = "必須"
        
    // 入力文字列の位置はデフォルト左寄せになります。
    // 右寄せにしたい場合、以下の設定を行います。
    row.cellConfigAtConfigure["textField.textAlignment"] =  NSTextAlignment.right.rawValue

    return row
}

/**
 パスワードが入力されたチェックします。
 パスワード入力終了時の確定ボタン押下等で呼び出してください。
 */
func checkPassword() {
    // エラーがあるかチェックします。
    guard let array = formValidationErrors() else {
        return
    }

    // 必須入力のテキスト入力、パスワード入力が複数あれば、エラーも複数設定されます。
    let errorCount = array.count
    if 0 < errorCount {
        //  エラーがある場合
        for errorItem in array {
            // エラー数分繰り返します。
            if let error = errorItem as? NSError {
                if let validationStatus = error.userInfo[XLValidationStatusErrorKey] as? XLFormValidationStatus, let row = validationStatus.rowDescriptor, row.tag == "password" {
                    // 対象のパスワード入力セルの場合
                    // 対象のテキスト入力セルかどうかはタグで判断します。
                    // オレンジ色でフラッシュ表示します。
                    if let rowDescriptor = validationStatus.rowDescriptor, let indexPath = form.indexPath(ofFormRow: rowDescriptor), let cell = tableView.cellForRow(at: indexPath) {
                        cell.backgroundColor = UIColor.orange
                        UIView.animate(withDuration: 0.3, animations: { () -> Void in
                            cell.backgroundColor = UIColor.white
                        })
                    }
                }
            }
        }
        return
    }
        
     // エラーがない場合、入力したパスワードを取得します。
     let values = form.formValues() as NSDictionary
     guard let password = values.object(forKey: "password") as? String else {
         // 入力したパスワードが取得できない場合、処理を終了します。
        return
    }
    
    // 入力したパスワードが取得できた場合の処理を記述してください。
    print(password)
}

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3. おわりに

テキスト入力の時には紹介しませんでしたが、テキスト入力やパスワード入力ではプレースホルダーが表示できます。
ユーザビリティ向上のため設定すると良いと思います。

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紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。

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