WPFでUIスレッドの未処理の例外を捕捉する

この記事は2019年11月04日に投稿しました。

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1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回は業務で使用しているWPFでUIスレッドの未処理の例外を捕捉する方法についてです。

2. WPFでUIスレッドの未処理の例外を捕捉する

WPFでUIスレッドで未処理の例外があるとDispatcherUnhandledExceptionイベントが発生します。
そのためDispatcherUnhandledExceptionイベントハンドラで、UIスレッドで未処理の例外が発生していることを検知できます。
このイベントハンドラで未例外を処理済みにすることができます。

実装例

using System.Windows;
using System.Windows.Threading;

namespace WPFDispatcherUnhandledException
{
    /// <summary>
    /// App.xaml の相互作用ロジック
    /// </summary>
    public partial class App : Application
    {
        /**
         * @brief コンストラクタ
         */
        public App()
        {
            // UIスレッドで未処理の例外がある場合のイベントハンドラを設定します。
            this.DispatcherUnhandledException += App_DispatcherUnhandledException;
        }

        /**
         * @brief UIスレッドで未処理の例外がある場合呼び出されます。
         */
        private void App_DispatcherUnhandledException(object sender, DispatcherUnhandledExceptionEventArgs e)
        {
            // エラーメッセージを表示し、アプリケーションの継続を確認します。
            var name = e.Exception.TargetSite.Name;
            var message = e.Exception.Message;
            var errMessage = $"例外が{name}で発生しました。\nエラーメッセージ：{message}\nアプリケーションを継続しますか？";
            var result = MessageBox.Show(errMessage, "エラー", MessageBoxButton.YesNo, MessageBoxImage.Error);
            if (result != MessageBoxResult.Yes) return;

            // 例外を処理済みに設定します。
            e.Handled = true;
        }
    }
}

API Reference

DispatcherUnhandledExceptionイベント

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3. おわりに

前々回

www.paveway.info

前回

www.paveway.info

にひきつづき、WPFの例外処理についてです。
前々回、前回の例外処理と異なり、UIスレッドで発生した未処理の例外はイベントハンドラで処理済みにできるようです。

リンク

紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。

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