この記事は2019年03月29日に投稿しました。
目次
標準講座MFC6.0―Visual C++による効率的なWindowsプログラミング (Programmer’s SELECTION)
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1. はじめに
こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回は行で使用しているMFCでアプリの2重起動を禁止する方法についてです。
2. MFCでアプリの2重起動を禁止する
MFCでアプリの2重起動を禁止する方法ですが、Mutexを使って行います。
1回目起動した時にMutexを生成します。
2回目起動した時にもMutexを生成しますが、生成済みのためERROR_ALREADY_EXISTSエラーになります。
これによりアプリが2重起動したと判断します。
SampleApp.cpp
// Mutexを生成するときに使用する名前 // 今回はアプリのexe名にします。 #define EXE_NAME _("SampleDlg.exe") // Mutexのハンドル // グローバル変数とします。 HANDLE g_hMutex = NULL; /** * @brief インスタンスの初期化処理を行います。 */ BOOL CSampleApp::InitInstance() { CWinApp::InitInstance(); ... // Mutexを生成します。 g_hMutex = CreateMutex(NULL, TRUE, _T("SampleMultiActivate.exe")); // Mutexが生成済みの場合 if (::GetLastError() == ERROR_ALREADY_EXISTS) { // 2重起動とみなします。 SetLastError(NO_ERROR); CloseHandle(g_hMutex); AfxMessageBox(_T("このアプリは起動済みです。")); return FALSE; } ... } /** * @brief インスタンスの終了処理を行います。 */ int CSampleApp::ExitInstance() { ... // Mutexが有効な場合 if (g_hMutex) { // Mutexを解放します。 ReleaseMutex(g_hMutex); CloseHandle(g_hMutex); g_hMutex = NULL; } ... return CWinApp::ExitInstance(); }
3. おわりに
今回作成しているアプリは2重起動は禁止でした。
そのため2重起動を禁止する処理を調査してみました。
今回はMFCのアプリで実装しましたが、CreateMutexはWin32 APIなので、Win32 APIのアプリにも適応できると思います。
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