この記事は 2026 年 9 月 8 日に投稿しました。

目次
- はじめに
- DartのHashSetから条件に一致する要素を1つ取得する
- singleWhereメソッドの基本的な使い方
- 条件に一致する要素が1つだけの場合
- 条件に一致する要素がない場合
- singleWhereメソッドを使用する場合の注意点
- おわりに
1. はじめに
こんにちは、iOS のエディタアプリPWEditorとその後継PWEditorNextの開発者の二俣です。
2018年5月から毎日技術ブログを更新しています。
今回はDartのHashSetで利用できるsingleWhereメソッドについてです。
singleWhereメソッドを使用すると、指定した条件に一致する要素を1つ取得できます。
条件に一致する要素が複数ある場合は例外が発生するため、条件に一致する要素が必ず1つだけであることを確認したい場合に利用できます。
2. DartのHashSetから条件に一致する要素を1つ取得する
DartのHashSetはSetを実装しているため、singleWhereメソッドを利用できます。
形式は以下になります。
E singleWhere(bool test(E element), {E orElse()?})
引数に指定した条件関数がtrueを返す要素が1つだけの場合、その要素が返されます。
import 'dart:collection'; void main() { final numbers = HashSet<int>.from([1, 2, 3, 4, 5]); final result = numbers.singleWhere((number) => number == 3); print(result); // 3 }
singleWhereメソッドはHashSetから要素を削除せず、条件に一致した要素を戻り値として返します。
3. singleWhereメソッドの基本的な使い方
singleWhereメソッドには、各要素を判定する条件関数を指定します。
import 'dart:collection'; void main() { final languages = HashSet<String>.from([ 'Dart', 'Swift', 'C#', 'Kotlin', ]); final language = languages.singleWhere((language) => language == 'Swift'); print(language); // Swift }
この例では、Swiftに一致する要素が1つだけ存在するため、その要素が返されます。
singleWhereメソッドは、条件に一致する要素を検索し、その要素を取得するために使用できます。
4. 条件に一致する要素が1つだけの場合
条件関数では、比較演算子やメソッドを使ってさまざまな条件を指定できます。
import 'dart:collection'; void main() { final numbers = HashSet<int>.from([10, 15, 20, 25, 30]); final result = numbers.singleWhere((number) => number == 20); print(result); // 20 }
この例では、20に一致する要素が1つだけ存在するため、20が返されます。
条件を変更すれば、特定のIDを持つデータや、特定の文字列に一致するデータなどを取得できます。
final numbers = HashSet<int>.from([1, 2, 3, 4, 5, 6]); final result = numbers.singleWhere((number) => number > 5); print(result); // 6
5. 条件に一致する要素がない場合
条件に一致する要素がない場合、orElseを指定していなければStateErrorが発生します。
import 'dart:collection'; void main() { final numbers = HashSet<int>.from([1, 3, 5]); final result = numbers.singleWhere((number) => number.isEven); print(result); // StateError }
条件に一致する要素がない場合の値を指定したいときは、orElseを使用します。
import 'dart:collection'; void main() { final numbers = HashSet<int>.from([1, 3, 5]); final result = numbers.singleWhere( (number) => number.isEven, orElse: () => -1, ); print(result); // -1 }
orElseは、条件に一致する要素がない場合に呼び出されます。
ただし、条件に一致する要素が複数ある場合は、orElseを指定していても例外が発生します。
6. singleWhereメソッドを使用する場合の注意点
条件に一致する要素が複数あると例外が発生する
singleWhereメソッドは、条件に一致する要素が1つだけ存在することを前提としています。
複数の要素が一致するとStateErrorが発生します。
import 'dart:collection'; void main() { final numbers = HashSet<int>.from([2, 4, 6]); final result = numbers.singleWhere((number) => number.isEven); print(result); // StateError }
複数の要素から条件に一致する要素を取得したい場合は、whereメソッドを使用してください。
final numbers = HashSet<int>.from([1, 2, 3, 4, 5]); final results = numbers.where((number) => number.isEven).toSet(); print(results); // {2, 4}
条件に一致する要素がないと例外が発生する
条件に一致する要素がない可能性がある場合は、orElseを指定するか、例外を捕捉してください。
orElseを指定すると、該当する要素がない場合の処理を簡潔に記述できます。
HashSetの要素の順序に依存しない
HashSetは要素の順序を保証しません。
singleWhereメソッドは最初の要素や最後の要素を取得するのではなく、条件に一致する要素が1つだけ存在するかどうかを確認します。
HashSet自体は変更されない
singleWhereメソッドは要素を削除したり追加したりせず、取得した要素を戻り値として返します。
リファレンス
7. おわりに
DartのHashSetでsingleWhereメソッドを使用すると、条件に一致する要素が1つだけ存在することを確認し、その要素を取得できます。
import 'dart:collection'; void main() { final numbers = HashSet<int>.from([1, 2, 3, 4, 5]); final result = numbers.singleWhere((number) => number == 3); print(result); // 3 }
条件に一致する要素がない場合や複数ある場合はStateErrorが発生します。
条件に一致する要素が必ず1つだけであることを確認しながら取得したい場合は、singleWhereメソッドを利用すると簡潔に記述できます。
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