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C++/CLIでタイマーを使用する(その2)

この記事は2020年07月12日に投稿しました。

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目次

  1. はじめに
  2. C++/CLIでタイマーを使用する(その2)
  3. おわりに

1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回は業務で使用しているC++/CLIでタイマーを使用する方法(その2)についてです。

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2. C++/CLIでタイマーを使用する(その2)

C++/CLIでタイマーを使用するには、System::Threading::Timerクラスを使用します。

実装例

using namespace System;
using namespace System::Threading;

ref class Sample
{
private:
    int count;
    int maxCount;

public:
    Sample()
    {
        count = 0;
        maxCount = 10;
    }

    /**
    * @brief 時間間隔ごとに呼び出されます。
    *
    * @param [in] state 呼び出し元から渡される状態オブジェクト
    */
    void TimerCallback(Object^ state)
    {
        // カウンタが最大値より小さい場合
        if (count < maxCount)
        {
            // メッセージを出力します。
            DateTime^ now = DateTime::Now;
            String^ time = now->ToString("HH:mm:ss");
            Console::WriteLine(time + "[" + count + "] Hello world");
        }

        // カウンタが最大値を超える場合
        else
        {
            // 終了イベントを発行します。
            AutoResetEvent^ autoResetEvent = (AutoResetEvent^)state;
            autoResetEvent->Set();
        }

        // カウンタを更新します。
        count++;
    }
};

[STAThreadAttribute]
int main()
{
    // タイマーを生成し、開始します。
    Sample^ sample = gcnew Sample();
    TimerCallback^ timerCallback = gcnew TimerCallback(sample, &Sample::TimerCallback);
    AutoResetEvent^ state = gcnew AutoResetEvent(false);
    System::Threading::Timer^ timer = gcnew System::Threading::Timer(timerCallback, state, 0, 1000);

    // タイマーの終了イベント待ち。
    state->WaitOne();

    // タイマーを終了します。
    WaitHandle^ waitHandle = gcnew EventWaitHandle(false, EventResetMode::AutoReset);
    timer->Dispose(waitHandle);
    return 0;
}

実行結果

06:28:51[0] Hello world
06:28:52[1] Hello world
06:28:53[2] Hello world
06:28:54[3] Hello world
06:28:55[4] Hello world
06:28:56[5] Hello world
06:28:57[6] Hello world
06:28:58[7] Hello world
06:28:59[8] Hello world
06:29:00[9] Hello world

API Reference

System::Threading::Timerクラス

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3. おわりに

前回紹介した

www.paveway.info

と機能的にはほとんど同じようです。
ただ使い方が少し難しく感じます。

紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。

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