この記事は2020年06月22日に投稿しました。
目次
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1. はじめに
こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回は業務で使用しているC++/CLIで抽象クラスを使用する方法についてです。
2. C++/CLIで抽象クラスを使用する
C++/CLIで抽象クラスを使用するには、
ref class <抽象クラス名> abstract
で定義します。
抽象クラスを実装するクラスは
ref class <クラス名> : <抽象クラス名>
で定義します。
実装例
main.cpp
using namespace System; // 抽象クラスは"ref class <クラス名> abstract"で定義します。 ref class AbstractAnimal abstract { public: String^ GetName() { return this->GetType()->Name; } // 抽象関数を定義します。 virtual String^ GetSize() = 0; }; // 抽象クラスを実装します。 // ref class <クラス名> : <抽象クラス名>で定義します。 ref class Dog : AbstractAnimal { public: // 抽象関数を実装します。 // 関数名の最後に"override"が必要になります。 virtual String^ GetSize() override { return "Big"; } }; // Dogクラス同様です。 ref class Cat : AbstractAnimal { public: virtual String^ GetSize() override { return "Small"; } }; int main() { // 抽象クラスはインスタンス化できません。 //AbstractAnimal^ animal = gcnew AbstractAnimal(); // Dogクラスを"AbstractAnimal^"型でインスタンス化します。 AbstractAnimal^ animal = gcnew Dog(); Console::WriteLine(animal->GetName()); Console::WriteLine(animal->GetSize()); // Catクラスを"AbstractAnimal^"型でインスタンス化します。 animal = gcnew Cat(); Console::WriteLine(animal->GetName()); Console::WriteLine(animal->GetSize()); Console::ReadKey(); return 0; }
実行結果
Dog Big Cat Small
3. おわりに
前回
に関連して、今回は抽象クラスの使用方法についてです。
インターフェースクラスの場合
"interface class <インターフェースクラス名>"
で定義したので、抽象クラスも
"abstract class <抽象クラス名>"
で定義するのかと思いきや違いました。
統一感が無くて気持ち悪いです。
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