この記事は2019年12月17日に投稿しました。
目次
1. はじめに
こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回は業務で使用しているC#でSQLiteを使用する準備を行う方法についてです。
2. C#でSQLiteを使用する準備を行う
C#でSQLiteを使用する準備を行うには、以下のような手順で行います。
- Visual Studioでプロジェクトを作成します。
今回はコンソールアプリケーションとします。 - SQLiteを使用するためライブラリを組み込みます。
ライブラリの組み込みにはNuGetを利用します。 - Visual Studioのツールメニュー→→NuGetパッケージマネージャー→→ソリューションのNuGetパッケージの管理を選択します。
- NuGetソリューション画面が表示されるので、画面上部の参照を選択します。
- 検索窓に"SQLite"を入力し、虫眼鏡アイコンをクリックします。
- "SQLite"に関連するパッケージが表示されるので、"System.Data.SQLite.Core"を選択します。
- 画面右側に"System.Data.SQLite.Core"に関する情報が表示されるので、作成したプロジェクトのチェックボタンをチェックし、インストールボタンを押下します。
- しばらく待つとプロジェクトにSQLiteのライブラリが組み込まれます。
以下、SQLiteがプロジェクトに組み込まれたか確認するため、SQLiteのバージョン関数sqlite_versionでSQLiteのバージョンを表示する実装例になります。
なお実行結果のバージョン番号は、環境によって異なると思います。
実装例
using System; using System.Data.SQLite; namespace CSharpSQLitePreparation { class Program { static void Main(string[] args) { // SQLiteのバージョンを取得します。 var version = GetVersion(); Console.WriteLine(version); Console.ReadKey(); } /** * @brief SQLiteのバージョンを取得します。 * * @return バージョン文字列 */ private static string GetVersion() { // SQLiteのコネクションオブジェクトを生成します。 var connectionSb = new SQLiteConnectionStringBuilder { DataSource = ":memory:" }; var connectionString = connectionSb.ToString(); using (var connection = new SQLiteConnection(connectionString)) { // コネクションをオープンします。 connection.Open(); // コマンドオブジェクトを生成します。 using (var command = new SQLiteCommand(connection)) { //SQLiteのバージョンを取得するSQL文を実行します。 command.CommandText = "SELECT sqlite_version()"; var result = command.ExecuteScalar(); return result as string; } } } } }
実行結果
3.30.1
3. おわりに
別のプロジェクトでC#からデータベースを使用する要件がありました。
その時点でどのデータベースを利用するかわからなかったため、とりあえず利用しやすいSQLiteを試してみました。
NuGetのおかげで利用する準備は簡単に行えました。
紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。
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