この記事は2019年11月06日に投稿しました。
目次
1. はじめに
こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回は業務で使用しているVisual Studio2015でWindowsFormアプリケーションを作成する方法についてです。
2. Visual Studio2015でWindowsFormアプリケーションを作成する
Visual Studio2015のウィザードでC++CLIのWindowsFormアプリケーションは直接作成できません。
そのため以下の手順でWindowsFormアプリケーションを作成します。
Visual Studio2015のファイルメニュー→新規作成→プロジェクトを選択します。
新しいプロジェクトダイアログが開くので、左ペインのテンプレート→Visual C++→CLRを選択します。
- 新しいプロジェクト→テンプレートでVisual C++のCLRの"空のCLRプロジェクトを選択します。
- 新しいプロジェクトダイアログの画面中央の"空のCLRプロジェクト"を選択し、名前入力にプロジェクト名を入力してOKボタンを押下します。
- Visual Studio2015の画面に戻ると、作成したプロジェクトが開きます。 ソリューションエクスプローラーでプロジェクト名を選択し、右クリックメニューから追加→新しい項目を選択します。
- 新しい項目の追加ダイアログが開くので、左ペインのVisual C++→UIを選択します。
- 画面中央のWindowsフォームを選択し、名前入力にフォーム名を入力して追加ボタンを押下します。 プロジェクト画面に戻る際、Formのデザイナエラーになる場合がありますが、この時点では気にせずXボタンを押下して閉じておいてください。
- フォームのcppファイル(例ではMyForm.cppとします)を選択し、以下を入力してください。
- ソリューションエクスプローラーでプロジェクト名を選択し、右クリックメニューからプロパティを選択します。
- プロジェクトのプロパティダイアログが開くので、左ペインの構成プロパティ→リンカー→システムを選択します。
- 画面中央のサブシステムで"Windows(/SUBSYSTEM:WINDOWS)"を選択します。
- 左ペインで構成プロパティ→詳細設定を選択します。
- 画面中央のエントリポイントでmainを入力し、OKボタンを押下します。 7で発生していたフォームのデザイナーエラーは解消され、フォームをデザイナーで開ける様になります。
- ビルドして、実行するとWindowFormアプリケーションが起動します。
MyForm.cpp
using namespace <プロジェクト名> [STAThreadAttribute] int main() { MyForm form = gcnew MyForm(); form->ShowDialog(); return 0; }
3. おわりに
VC++でWindowsFormアプリケーションは標準的な選択だと思うのですが、いつのころからVisual Studioのウィザードで作成できなくなっているようです。
現在はあまりC++/CLIは使用していないのですが、最近またC++/CLIを使うことがあったので、以前教えてもらったメモを参考にWindowsFormアプリケーションを作っています。
紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。
私が勤務しているニューラルでは、主に組み込み系ソフトの開発を行っております。
弊社製品のハイブリッドOS Bi-OSは高い技術力を評価されており、特に制御系や通信系を得意としています。
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