この記事は2019年10月05日に投稿しました。
目次
1. はじめに
こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回は業務で使用しているC#でファイルをアクセス方法を指定して開く方法についてです。
2. C#でファイルをアクセス方法を指定して開く
C#でファイルをアクセス方法を指定して開くには、FileStreamクラスの以下のコンストラクタを使用します。
書式
public FileStream(string path, System.IO.FileMode mode, System.IO.FileAccess access);
引数
path
ファイルの相対パス、または絶対パス
mode
ファイルを開く方法、または作成する方法を示すFileMode定数
以下の定数を指定できます。
FileMode定数
定数 | 値 | 内容 |
---|---|---|
Append | 6 | ファイルが存在する場合はそのファイルを開き、ファイルの末尾をシークします。 存在しない場合は新しいファイルを作成します。 これには Append 許可が必要です。 FileMode.Append は、必ず FileAccess.Write と共に使用します。 ファイルの末尾の前の位置をシークしようとすると、IOException 例外がスローされ、読み取り処理がすべて失敗し、NotSupportedException 例外がスローされます。 |
Create | 2 | オペレーティング システムが新しいファイルを作成することを指定します。 ファイルが既に存在する場合は上書きされます。 これには Write 許可が必要です。 FileMode.Create は、ファイルが存在しない場合は CreateNew を使用した要求、ファイルが存在する場合は Truncate を使用した要求と等価です。 ファイルが既に存在していても、隠しファイルの場合は UnauthorizedAccessException 例外がスローされます。 |
CreateNew | 1 | オペレーティング システムが新しいファイルを作成することを指定します。 これには Write 許可が必要です。 ファイルが既に存在する場合は IOException 例外がスローされます。 |
Open | 3 | オペレーティング システムが既存のファイルを開くことを指定します。 ファイルを開けるかどうかは、FileAccess 列挙体で指定される値によって異なります。 ファイルが存在しない場合は、FileNotFoundException 例外がスローされます。 |
OpenOrCreate | 4 | ファイルが存在する場合はオペレーティング システムがそのファイルを開き、存在しない場合は新しいファイルを作成することを指定します。 ファイルを FileAccess.Read で開く場合は Read アクセス許可が必要です。 ファイル アクセスが FileAccess.Write の場合は、Write アクセス許可が必要です。 ファイルを FileAccess.ReadWrite で開く場合は Read と Write の両方のアクセス許可が必要です。 |
Truncate | 5 | オペレーティング システムが既存のファイルを開くことを指定します。 ファイルは、開かれると、サイズが 0 バイトになるように切り詰められます。 これには Write 許可が必要です。 FileMode.Truncate を使用して開いたファイルから読み取ろうとすると、ArgumentException 例外が発生します。 |
access
ファイルにアクセスできる方法を指定するFileAccess定数
以下の定数を指定できます。
定数 | 値 | 内容 |
---|---|---|
Read | 1 | ファイルの読み取りアクセス |
ReadWrite | 3 | ファイルへの読み取り/書き込みアクセス |
Write | 2 | ファイルの書き込みアクセス |
API Reference
FileStreamクラス
FileMode定数
3. おわりに
前回
に引き続き、ファイルの開く方法についてです。
ファイルのアクセス方法を指定して開く場合、ファイルモードの指定も必要になります。
紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。
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