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WPFの印刷で印刷可能範囲を取得する。

この記事は2019年06月27日に投稿しました。

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目次

  1. はじめに
  2. WPFの印刷で印刷可能範囲を取得する
  3. おわりに

エッセンシャルWPF:Windows Presentation Foundation (Programmer's SELECTION)

エッセンシャルWPF:Windows Presentation Foundation (Programmer's SELECTION)

1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回は業務で使用しているWPFの印刷で印刷可能範囲を取得する方法についてです。

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2. WPFの印刷で印刷可能範囲を取得する

WPFの印刷で印刷可能範囲を取得する方法ですが、以下のような手順になります。

1.まず前々回

paveway.hatenablog.com

前回

paveway.hatenablog.com

紹介した、PrintDialogまたはLocalPrintServerから印刷キューを取得します。

2.印刷キューから、プリンターの機能を識別するPrintCapabilitiesオブジェクトを取得します。

3.PrintCapabilitiesオブジェクトから、プリンターが使用できるページの領域を表すPageImageAreaオブジェクトを取得します。

4.PageImageAreaの以下のプロパティを取得し、プリンターの印刷可能範囲を求めます。

実装例

// デフォルトプリンターを使用します。
var server = new LocalPrintServer();

// 既定の印刷キューを取得します。
var queue = server.DefaultPrintQueue;

// プリンターの機能を定義するオブジェクトを取得します。
var printCapabilities = queue.GetPrintCapabilities();

// プリンターが使用できるページの領域を表すオブジェクトを取得します。
var area = printCapabilities.PageImageableArea;

PageImageAreaのプロパティ

プロパティ名 内容
ExtentWidth 印刷範囲の幅(px)
ExtentHeight 印刷範囲の高さ(px)
OriginWidth 左側余白の幅(px)
OriginHeight 上側余白の幅(px)

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3. おわりに

印刷データを作成する際、プリンターの印刷可能範囲を校了しておけば、見切れたりすることなく印刷データが作成できます。

実戦で役立つ C#プログラミングのイディオム/定石&パターン

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紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。

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