この記事は2019年03月17日に投稿しました。
目次
かんたん Visual C++ [改訂2版] (プログラミングの教科書)
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1. はじめに
こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回は業務で使用しているMFCでメモリリークしている個所を表示する方法についてです。
2. MFCでメモリリークしている個所を表示する
MFCでメモリリークしている個所を表示する方法ですが、ソースコード(cppファイル)でヘッダをインクルードしている記述の後に以下の定義を追加します。
#ifdef _DEBUG #define new DEBUG_NEW #undef THIS_FILE static char THIS_FILE[] = __FILE__; #endif
この定義を追加してVisual Studioでデバッグ実行します。
アプリ終了後に、Visual Studioの出力ウィンドウにメモリリークの情報が表示されます。
メモリリークした個所は
<ソースファイルパス名>(行番号) : {<メモリ取得回数>} normal block at 0xXXXXXXXX, n bytes long. Data: ???? XX XX XX
のように表示されます。
実行例
(サンプルのため、加工してあります)
Detected memory leaks! Dumping objects -> // ソースファイルパス名が表示された場合 c:\XXX\XXX.cpp(60) : {332098} normal block at 0x0158A5F8, 4 bytes long. Data: <ヘヘヘヘ> CD CD CD CD // ソースファイルパス名が表示されない場合 {331856} normal block at 0x00C08908, 672 bytes long. Data: < ? > 00 00 00 00 00 00 F0 3F 00 00 00 00 00 00 00 00
3. おわりに
今回作成したアプリのメモリリークの調査のため、この定義を追加しました。
これによりいくつかのメモリリークしてる個所が特定できました。
しかし全てのメモリリークしてる個所が表示できるわけではないようです。
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