この記事は2019年03月07日に投稿しました。
目次
かんたん Visual C++ [改訂2版] (プログラミングの教科書)
- 作者: 堀義博
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2017/10/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る
1. はじめに
こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回は業務で使用しているMFCで複数のイベントを1つのハンドラに結びつける方法についてです。
2. MFCで複数のイベントを1つのハンドラに結びつける
MFCで複数のイベントを1つのハンドラに結びつけるには、ON_COMMAND_RANGEマクロを使用します。
書式
ON_COMMAND_RANGE(id1, id2, memberFxn)
引数
id1
メッセージIDの連続する範囲の先頭のメッセージID
id2
メッセージIDの連続する範囲の最後のメッセージID
memberFxn
メッセージIDと結び付けられるメッセージハンドラ関数名
実装例
SampleDlg.h
class CSampleDlg : public CDialogEx { ... DECLARE_MESSAGE_MAP() public: afx_msg void OnButtonPressed(UINT nID); ... };
SampleDlg.cpp
#define ID_BUTTON_ITEM (XXXX) //! ボタンIDの基準値 //! メッセージマップ BEGIN_MESSAGE_MAP(CSampleDlg, CDialogEx) // メッセージIDの範囲はID_BUTTON_ITEM~ID_BUTTON_ITEM + 2とします。 ON_COMMAND_RANGE(ID_BUTTON_ITEM, ID_BUTTON_ITEM + 2, &CSampleDlg::OnButtonPressed) END_MESSAGE_MAP() /** * @brief ボタンが押下された時に呼び出される。 * * @param [in] nID ボタンID */ void CSampleDlg::OnButtonPressed(UINT nID) { switch (nID) { case ID_BUTTON_ITEM + 0: // ボタン1の場合(OnButton1とメッセージIDの結び付けの実装は省略します。以下同様) OnButton1(); break; case ID_BUTTON_ITEM + 1: // ボタン2の場合 OnButton2(); break; case ID_BUTTON_ITEM + 2: // ボタン3の場合 OnButton3(); break; default: // 何もしない。 break; } }
3. おわりに
以前紹介した
のツールバーのボタンとイベントハンドラを結びつけるために今回のON_COMMAND_RANGEマクロを利用しました。
標準講座MFC6.0―Visual C++による効率的なWindowsプログラミング (Programmer’s SELECTION)
- 作者: ハーバートシルト,田中正造,Herbert Schildt,コスモワークス
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 1999/04/01
- メディア: 単行本
- 購入: 11人 クリック: 39回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。
私が勤務しているニューラルでは、主に組み込み系ソフトの開発を行っております。
弊社製品のハイブリッドOS Bi-OSは高い技術力を評価されており、特に制御系や通信系を得意としています。
私自身はiOSモバイルアプリやウィンドウズアプリを得意としております。
ソフトウェア開発に関して相談などございましたら、お気軽にご連絡ください。
また一緒に働きたい技術者の方も随時募集中です。
興味がありましたらご連絡ください。
EMAIL : info-nr@newral.co.jp / m-futamata@newral.co.jp
TEL : 042-523-3663
FAX : 042-540-1688