この記事は2018年12月31日に投稿しました。
目次
かんたん Visual C++ [改訂2版] (プログラミングの教科書)
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1. はじめに
こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回は業務で使用しているMFCでラベルの背景色を変更する方法についてです。
2. MFCでラベルの背景色を変更する
MFCでラベルの背景色を変更する方法は、以下の手順になります。
- クラスメンバーにHBRUSH型変数を用意します。
- 初期化処理OnInitDialogで、HBRUSH型変数をCreateSolidBrush関数で作成します。
- WM_CTLCOLORイベントのイベントハンドラOnCtlColorを追加します。
- OnCtlColorイベントハンドラで、該当のラベルに対し色設定を行い、1で用意したHBRUSH型変数を返却します。
実装例
SampleDlg.h
#include "resource.h" #include "afxwin.h" class CSampleDlg : Public CDialogEx { DECLARE_DYNAMIC(CSampleDlg) public: CSampleDlg(CWnd* pParent = NULL); virtual ~CSampleDlg(); enum { IDD = IDD_SAMPLE_DLG }; protected: virtual BOOL OnInitDialog(); DECLARE_MESSAGE_MAP() protected: afc_msg HBRUSH OnCtlColor(CDC* pDC, CWnd* pWnd, UINT nCtlColor); private: HBRUSH m_blackBrush; };
SampleDlg.cpp
#include "stdafx.h" #include "afxdialogex.h #include "SampleDlg.h" #define COLOR_BLACK RGB(0, 0, 0) CSampleDlg::CSampleDlg(CWnd* pParent) : CDialogEx(CSampleDlg::IDD, pParnet) : m_blackBrush(NULL) { } BOOL CSampleDlg::OnInitDialog() { // 親クラスの関数を呼び出します。 CDialogEx::OnInitDialog(); // 黒のブラシを作成します。 m_blackBrush.CreateSolidBrush(COLOR_BLACK); } BEGIN_MESSAGE_MAP(CSampleDlg, CDialogEx) ON_WM_CTLCOLOR() BEGIN_MESSAGE_MAP() HBUSH CSampleDlg::OnCtlColor(CDC* pDC, CWnd* pWnd, UINT nCtlColor) { // 親クラスの関数を呼び出します。 HBRUSH hbr = CDialogEx::OnCtlColor(pDC, pWnd, nCtlColor); // スタティックコントロールの場合 if (nCtlColor == CTLCOLOR_STATIC) { // コントロールのIDを取得し、IDにより処理を振り分けます。 int id = pWnd->GetDlgCtrlID(); switc (id) { // 対象のラベルの場合 case IDC_LABEL: // 背景色を黒に設定します。 pDC->SetBkColor(COLOR_BLACK); // 黒のブラシを返却します。 return m_blackBrush; break; // 上記以外の場合 default: // 何もしません。 break; } } // デフォルトのブラシを返却します。 return hbr; }
3. おわりに
ラベルの色を変えるのは、てっきりラベルのプロパティで色設定できると思いました。
しかし思いのほか複雑な手順が必要でした。
今年は今日で終わります。
今年の5月にブログを始め、何とか年内いっぱい続けることが出来ました。
来年も続けられるようにしたいと思います。
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