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Swiftでフォントを登録する。

この記事は2018年09月15日に投稿しました。

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目次

  1. はじめに
  2. フォントを登録する
  3. おわりに

1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。

PWEditorでは、いくつかの組み込みフォントを選択できるようになっています。
さらにユーザが用意したフォントをインポート視する機能もあります。
今回はインポートしたフォントをアプリに登録する方法です。

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2. フォントを登録する

Swiftでフォントを登録するには、CTFontManagerRegisterGraphicsFontメソッドを使用します。 CTFontManagerRegisterGraphicsFontの第1引数にCGFont型のフォントデータを渡しますが、フォントファイルからCGFont型にするにはいくつか別のクラスを経由する必要があります。 以下その手順です。

  1. フォントファイルパスから、NSData型のフォントデータを生成します。
  2. NSData型のフォントデータから、CGDataProvider型のオブジェクトを生成します。
  3. CGDataProvider型のオブジェクトから、CGFont型のオブジェクトを生成します。

実装例

/**
 フォントを登録します。

 - Parameter fontFilePath: フォントファイルパス
 - Returns: 登録したフォント 失敗した場合はnilを返却します。
 */
class func registerFont(_ fontFilePath: String) -> CGFont? {
    // フォントファイルパスからフォントデータを取得します。
    guard let fontData = NSData(contentsOfFile: fontFilePath) else {
        return nil
    }

    // CGDataProvider経由で、フォントデータを登録します。
    guard let provider = CGDataProvider(data: fontData) else {
        return nil
    }
    // フォントを登録します。
    // フォントが登録されたか否かはCGFontManagerRegisterGraphicsFontメソッドの戻り値に示されます。
    // 戻り値がtrueならば成功、falseならば失敗になります。
    // 失敗した場合、第2引数のerrorに失敗した原因が設定されます。
    var error: Unmanaged<CFError>?
    let font: CGFont = CGFont(provider)
    if !CTFontManagerRegisterGraphicsFont(font, &error) {
        return nil
    }
    return font
}

API Reference
CTFontManagerRegisterGraphicsFontクラス
CGDataProviderクラス

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3. おわりに

当初フォントをインポートする機能を搭載するつもりはありませんでした。
しかしあるヘビーユーザから"使いたいフォントがあるから、ぜひフォントをインポートする機能を付けて欲しい"と要望され、実装しました。

このユーザーは外国の方だったので、英語のメールでやり取りしました。
しかし英語は不得意なため、なかなか意思疎通を図るのが大変でした。

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紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。

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