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VB6で繰り返し処理For~Nextを使用する。

この記事は2018年09月01日に投稿しました。

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目次

  1. はじめに
  2. 繰り返し処理For~Next
  3. おわりに

かんたんプログラミングVisual Basic6 基礎編

かんたんプログラミングVisual Basic6 基礎編

1. はじめに

こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。

今回は業務で使用しているVB6の話です。
VB6の繰り返し処理For~Nextについてです。

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2. 繰り返し処理For~Next

VB6で繰り返し処理を行うには、For~Nextを使用します。
For~Nextは指定した回数処理を繰り返します。

構文

<>:必須項目

Dim <カウンター変数> As Integer
For <カウンター変数> = <開始数> To <終了数> [Step <カウンター増減数>]
    繰り返す処理
Next <カウンター変数>

以下はFor~Nextの留意点です。

  • For文の中でカウンター変数は定義できません。
    For文の前にカウンター変数を定義する必要があります。
  • "For i = 0 To 10"とした場合、カウンター変数が"10"になるまでループします。
    つまりこのFor文は"0~9"までの10回ではなく、"0~10"まで11回ループします。
  • ループを指定回数の途中で抜けるには"Exit For"を使用します。

使用例

  • 0から10までカウンター変数を1づつ増やしながら繰り返す例です。
    カウンター変数を1つづ増やす場合、"Step 1"は省略可能です。
Dim i As Integer
For i = 0 To 10
    ' 繰り返し行う処理を記述します。
    Print i
Next i
  • 0から10までカウンター変数を2つづ増やしながら繰り返す例です。
Dim i As Integer
For i = 0 To 10 Step 2
    ' 繰り返し行う処理を記述します。
    Print i
Next i
  • 10から0までカウンター変数を1つづ減らしながら繰り返す例です。
Dim i As Integer
For i = 10 To 0 Step -1
    ' 繰り返し行う処理を記述します。
    Print i
Next i
  • カウンター変数=5の場合にループを抜ける例です。
Dim i As Integer
For i = 0 To 10
    ' 繰り返し行う処理を記述します。
    Print i
    
    ' カウンター変数=5の場合、ループを抜けます。
    If i = 5 Then
        Exit For
    End If
Next i

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3. おわりに

他の言語からVB6に移ってきた者からすると、このFor~Nextステートメントの書き方も少なからず戸惑います。
"Next"の後にカウンター変数を書き忘れて、よくVisualStudioから怒られます。

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かんたんプログラミング Visual Basic 6 応用編

かんたんプログラミング Visual Basic 6 応用編

紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。

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