この記事は2018年08月13日に投稿しました。
目次

- 作者: オフィス加減
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2012/07/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 2回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
1. はじめに
こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
今回は業務で使用しているC++/CLIの話です。
前回
を説明しましたが、今回はファイルのアクセス許可を指定する方法を紹介します。
2. ファイルのアクセス許可の指定
ファイルのアクセス許可を指定するにはFileStreamクラスを使用します。
FileStreamクラスのコンストラクタ―の第3引数FileAccessに、ファイルのアクセス許可を示す定数を指定します。
ファイルのアクセス許可を指定する場合、第2引数FileModeとの組み合わせによっては例外が発生するので注意してください。
コンストラクタ―
/// path: パス名 /// mode: 開く方法を示す定数 /// access: アクセス許可を示す定数 public FileStream( string path, FileMode mode, FileAccess access )
以下がFileAccessで指定できる定数です。
定数名 | 説明 |
---|---|
Read | ファイルの読み取りを許可します。 |
ReadWrite | ファイルの読み取りと書き込みを許可します。 |
Write | ファイルの書き込みを許可します。 |
実装例
ファイルのアクセス許可を指定して、ファイルに書き出すメソッドの実装例です。
/// ファイルのアクセス許可で書き込み許可を指定して、ファイルにデータを書き出します。 /// /// param path: 書き込むファイルのパス名 /// param data: ファイルに書き込むデータ /// return: 書き込み結果 true:成功 / false:失敗 bool WriteFile(String^ path, String^ data) { StreamWriter^ sw = nullptr; try { // ファイルストリームを作成します。 // アクセス許可にFileAccess::Writeを指定するため、 // ファイルを開く方法にFileMode::Createを指定しています。 FileString^ fs = gcnew FileStream(path, FileMode::Create, FileAccess::Write); // ファイルストリームを指定して、ストリームライターを作成します。 // 文字エンコーディングはデフォルトのUTF-8になります。 sw = gcnew StreamWriter(fs); sw->Write(data); sw->Flush(); } catch (Exception~) { return false; } finally { if (sw != nullptr) { sw->Close(); } } }
API Reference
FileStreamクラス
FileMode列挙子
FileAccess列挙子
StreamWriterクラス
3. おわりに
今回の業務でログファイルに書き込む処理で、ログファイルを開く際にアクセス許可を指定しました。
業界初・オンライン特化型コーチ スタディサプリENGLISH

これからはじめるVisualC++2010forマネージコードC++/CLI
- 作者: 赤坂玲音
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2010/06/16
- メディア: 単行本
- クリック: 18回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
紹介している一部の記事のコードはGitlabで公開しています。
興味のある方は覗いてみてください。
私が勤務しているニューラルでは、主に組み込み系ソフトの開発を行っております。
弊社製品のハイブリッドOS Bi-OSは高い技術力を評価されており、特に制御系や通信系を得意としています。
私自身はiOSモバイルアプリやウィンドウズアプリを得意としております。
ソフトウェア開発に関して相談などございましたら、お気軽にご連絡ください。
また一緒に働きたい技術者の方も随時募集中です。
興味がありましたらご連絡ください。
EMAIL : info-nr@newral.co.jp / m-futamata@newral.co.jp
TEL : 042-523-3663
FAX : 042-540-1688