この記事は2018年06月25日に投稿しました。
この記事は2018年07月21日に更新しました。
目次
- はじめに
- 前提
- 準備の手順
3-1. アプリの登録
3-2. アプリ用のXcodeプロジェクトの作成
3-3. Xcodeプロジェクトの設定
3-4. OneDrive APIのライブラリのインストール - おわりに
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1. はじめに
こんにちは、iOSのエディタアプリPWEditorの開発者の二俣です。
以前説明した、Dropbox APIの説明と同様に、PWEditorで使用しているOneDrive APIの説明を何回かに分けて行います。
今回はアプリからOneDrive APIを使うための準備について説明します。
2. 前提
ここで説明する手順はPWEditorで使用しているOneDrive APIのライブラリOneDrive SDK for iOSで説明されている手順Get started with the OneDrive SDK for iOSになります。
不明点や誤りがあった場合は、お手数ですが上記の手順を参照してください。
またOneDrive APIの利用には、Microsoftアカウントが必要となります。
Microsoftアカウントをお持ちではない方は、先にアカウントを作成してください。
OneDrive API自体は、Office365アカウントもサポートしていますが、PWEditorでサポートしていないため、説明の対象外とさせてください。
3. 準備の手順
3-1. アプリの登録
ほぼMicrosoft Graph用のアプリの登録と同じ説明ですが、わかりやすいように少し補足してあります。
この段階でアプリは存在しなくても構いません。
- Microsoftアプリケーション登録ポータルに移動します。
- サインインダイアログが表示されましたら、Microsoftアカウントでサインインしてください。
今回以降の説明では、Office365アカウントは対象外ですの、注意してください。 - "マイアプリケーション画面"が開きますので、"Live SDKアプリケーション"の"アプリの追加"ボタンを押下してください。
- "新しいアプリケーションの登録"ダイアログが開くので、"名前"に作成するアプリ名を入力して、"アプリケーションの作成"ボタンを押下してください。
- "<アプリ名>登録"画面が開きますので、"アプリケーションID"を控えておいてください。
"アプリケーションID"は、次回説明する初期化処理の時使用します。
3-2. アプリ用のXcodeプロジェクトの作成
アプリ用のXcodeプロジェクトを作成します。
ウィザードに従って作成してください。
念のためビルド、起動するところまで確認しておくと、あとでトラブルがあった時に原因を切り分けやすくなります。
3-3. Xcodeプロジェクトの設定
Get started with the OneDrive SDK for iOSの"2.2 Set up Keychain Sharing Entitlements in your Xcode Project"に記載がありますが、キーチェーンの設定が必要になります。
- Xcodeでプロジェクトを開きます。
- 左側の"Navigator"ペインを表示し、"Show the Project navigator"タブを選択します。
- Project navigatorでプロジェクト名を選択します。
- 画面中央の"Capabilities"タブを選択します。
- "Keychain Sharing"をONにします。
- +ボタンを押下し、"com.microsoft.adalcache"を追加します。
3-4. OneDrive APIのライブラリのインストール
OneDrive APIのライブラリを、cocoapodでインストールします。
その他の方法(Carthage等)は手順の記載がないので、お手数ですがご自分でお調べください。
次のようなPodfileを準備します。
Podfileの"<プロジェクト名>"の部分は、作成したプロジェクトの名前に置き換えてください。
use_frameworks! target '<プロジェクト名>' do pod 'OneDriveSDK' end
ターミナルでプロジェクトのディレクトリを開き、次のコマンドを実行します。
pod install
4. おわりに
これでOneDrive APIを利用する準備は整いました。
次は初期化処理を行います。
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